5月の最多ホームランは岡本和真の9本。パ・リーグは万波中正と浅村栄斗の7本。月間本塁打ランキング
5月31日、岡本和真(読売ジャイアンツ)は、2本のホームランを打ち、その1本目でシーズン二桁本塁打に到達した。5月は月間9本塁打。これは、パ・リーグを含めた全選手のなかで最も多い。しかも、2本差以上だ。岡本より1本少ない、月間8本塁打の選手はいなかった。
セ・リーグで5月のホームランが2番目に多かったのは、7本塁打の牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)と村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)だ。パ・リーグは、7本塁打の2人、万波中正(北海道日本ハム・ファイターズ)と浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)が最多だった。
もっとも、岡本の月間9本塁打は、自己最多ではない。昨年の3・4月に10本のホームランを打っている。月間9本塁打以上は、見落としや数え間違いがなければ、2019年の8月、2021年の5月と6月、2022年の3・4月に続く、通算5度目だ。
5月に6本以上のホームランを打った両リーグ計8人のうち、万波以外の7人は、シーズン20本塁打以上を記録したことがある。一方、万波は、昨シーズンの100試合で14本塁打が最多。昨シーズンまでの通算も、151試合で19本塁打だ。
また、月間5本塁打の細川成也(中日ドラゴンズ)も、昨シーズンまで在籍していた横浜DeNAでは、通算123試合で6本塁打だった。もっとも、パワーのポテンシャルは高く、2020年にイースタン・リーグの64試合で記録した13本塁打は、ウエスタン・リーグを含め、この年の二軍で最も多かった。
万波も、イースタン・リーグではパワーを発揮してきた。2019~21年の各シーズンは、それぞれ、90試合で14本塁打、58試合で8本塁打、65試合で17本塁打。2021年は、リーグ・トップと2本差の3位に位置した。19本塁打の清宮幸太郎(北海道日本ハム)と渡部健人(埼玉西武ライオンズ)の出場は、どちらも、万波より25試合以上多かった。
なお、3・4月に6本塁打以上の3人、8本の杉本裕太郎(オリックス・バファローズ)、7本の中村剛也(埼玉西武)、6本の中田翔(読売)は、5月のホームランが、1本、1本、2本にとどまった。杉本と中田は、故障により、月間出場が10試合に満たなかった。中村の出場は、月間17試合。下旬に右の腹斜筋を痛めた。
昨年5月の月間本塁打については、こちらで書いた。
◆「5月の「本塁打トップ10」。最多は9本の村上宗隆と山川穂高。彼らを含め、2ヵ月連続5本以上は6人」
二軍でリーグ最多のホームランを記録した選手については、こちら。