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二塁手が復帰し、20試合連続安打を記録した「代役」はどうなる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホゼ・アルトゥーベ(左)とマウリシオ・デュボン Aug 13, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ヒューストン・アストロズに、ホゼ・アルトゥーベが戻ってきた。5月19日のスターティング・ラインナップに、「1番・二塁」として名を連ねている。WBCの準々決勝で、アルトゥーベは右手の親指を骨折し、開幕から故障者リストに入っていた。

 メジャーリーグ2年目の2012年以降、アルトゥーベは、アストロズのレギュラーとして二塁を守ってきた。シーズン30盗塁以上が6度(2012~17年)、200安打以上が4度(2014~17年)、30本塁打以上は2度(2019年と2021年)。2014~15年に盗塁王、2014年と2016~17年に首位打者を獲得し、2017年はMVPに選ばれた。昨シーズンは、打率.300と出塁率.387、28本塁打と18盗塁を記録した。

 今シーズン、アルトゥーベが離脱している間に、アストロズで二塁手として先発出場したのは、マウリシオ・デュボン(35試合)、デビッド・ヘンズリー(7試合)、ライラン・バノン(1試合)の3人だ。彼らのうち、バノンがメジャーリーグでプレーしたのは、4月下旬の2試合だけ。その前後は、AAAでプレーしている。ヘンズリーは、アルトゥーベの復帰に伴い、AAA降格となった。

 あとの一人、アルトゥーベの代役を務めてきたデュボンは、期待以上の働きをした。今シーズンのメジャーリーグでは最長となる、4月2日~26日の20試合連続安打を含め、3・4月は打率.302。5月に入ってからも、14試合で打率.321を記録している。シーズン全体の打率は.309だ。

 ただ、出塁率は.333とそう高くなく、ホームランは打っていない。ここからは、控えに回り、内外野を守るユーティリティとしてプレーすることになるだろう。

 アストロズでは、一塁手のホゼ・アブレイユ――ファーストネームに加え、ラストネームのイニシャルAもアルトゥーベと同じ――が不振に喘いでいる。42試合で打率.220と出塁率.269、ホームランは0本だ。デュボンもホームランは皆無だが、アブレイユに代わって一塁を守ってもいいような気もする。

 だが、デュボンは、一塁の守備についたことがない。これまでに経験しているのは、センターと二塁と遊撃に、三塁と外野両翼の6ポジションだ。マイナーリーグでも、一塁とバッテリーは未経験だ。

 なお、アブレイユは、昨シーズン終了後にシカゴ・ホワイトソックスからFAになり、3年5850万ドルの契約でアストロズに入団した。一方、昨シーズンまでアストロズで一塁を守っていたユリ・グリエルは、マイアミ・マーリンズとマイナーリーグ契約を交わした。ここまでは、25試合で打率.242と出塁率.290、3本塁打だ。2019年に31本のホームランを打ち、2021年は首位打者を獲得したが、復活には至っていない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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