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大谷翔平が同じ試合でホームランを打たれてホームランを打つのは2度目

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)May 15, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月15日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、ボルティモア・オリオールズの本拠地、カムデンヤーズのマウンドに上がり、2回裏と3回裏に2ラン本塁打、5回裏にソロ本塁打を打たれた。相手の打者は、それぞれ、アダム・フレイジャーアンソニー・サンタンダーセドリック・マリンズだ。

 サンタンダーとマリンズは、2021年8月25日にも、大谷からホームランを打っている。メジャーリーグで大谷から通算2本塁打は、マット・チャップマン(現トロント・ブルージェイズ)、ジョージ・スプリンガー(現ブルージェイズ)、ナサニエル・ロウ(テキサス・レンジャーズ)に続き、サンタンダーとマリンズが4人目と5人目だ。大谷から通算3本塁打以上の選手はいない。

 ちなみに、2021年8月25日も、大谷は3本のホームランを打たれた。1回裏にマリンズとサンタンダー、4回裏にDJ・スチュワート(現ニューヨーク・メッツ)だ。大谷が1試合に被本塁打3本は、昨年6月2日が2度目、今回は3度目だ。被本塁打4本以上の試合はない。

 一方、5月15日の試合で、大谷は、4回表にグレイソン・ロドリゲスから3ラン本塁打を打った。同じ試合で、大谷がホームランを打たれてホームランを打つのは、どちらが先かを問わず、これが2度目。2021年8月18日は、5回裏にウィリー・カストロ(当時デトロイト・タイガース/現ミネソタ・ツインズ)にソロ本塁打を打たれ、8回表にホゼ・シスナレオ(タイガース)からソロ本塁打を打った。

 なお、今シーズン、登板した試合でホームランを打ったのは、見落としがなければ、大谷が3人目だ。カストロは4月20日、ルーク・レイリー(タンパベイ・レイズ)は4月27日の試合がそう。2人とも、野手としてホームランを打ち、その後、メジャーリーグ初のマウンドに上がった。ホームランは打たれていない。

 5月15日の試合は、エンジェルスが9対5でオリオールズを破った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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