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MLBで2000三振以上の打者は何本のホームランを打っているのか。中村剛也はNPB初の2000三振

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、D.オティーズ、R.ジャクソン、A.ロドリゲス Mar 17, 2008(写真:ロイター/アフロ)

 4月29日、「4番・DH」として出場した中村剛也(埼玉西武ライオンズ)は、2打席目に三振を喫し、日本プロ野球初の2000三振に到達した。

 一方、その直後の3打席目に打ったホームランは、460本目。あと4本打つと、歴代13位のタフィー・ローズに並ぶ。トップ10入りまでは、あと16本だ。歴代10位には、476本塁打の金本知憲が位置している。

 メジャーリーグには、2597三振のレジー・ジャクソンを筆頭に、2000三振以上の打者が7人いる。

筆者作成
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 いずれもスラッガーながら、アンドレス・ガララーガの通算本塁打は、惜しくも400本に届いていない。また、アダム・ダンは、2000三振に到達した時点では403本塁打。メジャーリーグと日本プロ野球なので、単純に比較することはできないものの、中村よりも少なかった。2000三振時点の通算本塁打が中村と最も近かったのは、レジーだ。2000三振の前に468本のホームランを打ち、その後、95本塁打を記録した。

 ちなみに、三振王と本塁打王――リーグ最多三振のシーズンとリーグ最多本塁打のシーズン。最多タイを含む――の回数は、レジーが5度と4度、ジム・トーメイが3度と1度、ダンが4度と0度、サミー・ソーサが3度と2度、アレックス・ロドリゲスが0度と5度、ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)が0度と2度、ガララーガは4度と1度だ。中村は、三振王が4度、本塁打王は6度を数える。

 なお、中村は、4月29日の1打席目に四球を選び、800四球にリーチをかけた。こちらは、到達すると、日本プロ野球で45人目――794四球の浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)や790四球の山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)らに先を越されなければ――となる。56人目の出場2000試合までは、あと27試合だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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