マイナーリーグで通算1155試合に出場した33歳のメジャーデビューは実現するのか。昇格は2度目
4月23日、ピッツバーグ・パイレーツは、外野手のブライアン・レイノルズを忌引きリストに入れ、AAにいたユーティリティのドルー・マッジをメジャーリーグへ昇格させた。マッジは40人ロースターにも入っていなかったので、その枠を作るため、一塁手のジマン・チェを10日間の故障者リストから60日間の故障者リストへ移した。
2010年のドラフトで、マッジはパイレーツから15巡目・全体447位指名を受け、アリゾナ州立大からプロ入りした。これまで、パイレーツ、ロサンゼルス・エンジェルス、ロサンゼルス・ドジャース、クリーブランド・インディアンズ、ミネソタ・ツインズ、フィラデルフィア・フィリーズに在籍し、マイナーリーグで通算1155試合に出場。そのうちの494試合はAAAでプレーしたが、メジャーリーグの試合に出場したことはない。来月16日には、34歳となる。
マッジがメジャーリーグに昇格するのは、初めてではない。ツインズに在籍していた2021年9月18日に続き、今回が2度目だ。2年前は試合に出場することなく、18日と19日の2試合ともダグアウトにいたまま、20日にAAAへ戻された。マイナーリーグの通算出場は、この時点で1000試合を超えていた。
2度目の今回も、メジャーデビューできるかどうかは、まだわからない。2年前にマッジが昇格した当時、ツインズは15以上の借金を抱えて地区最下位に位置し、ポストシーズン進出の望みは潰えていた。ちなみに、マッジが出場しなかった2試合とも、ツインズは敗れた。
今シーズン、パイレーツは4月22日までの22試合で15勝7敗を記録している。昇格当日の試合に、マッジは起用されなかった。途中出場の野手は、代打→ライトのコナー・ジョーだけだ。パイレーツは2対0でシンシナティ・レッズを下し、4月17日からの連勝を7に伸ばした。
忌引きリストの期間は、3日から7日だ。レイノルズが戻ってくれば、マッジは降格となるだろう。