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スプリンガーが先頭打者ホームランの歴代3位に並ぶ。すぐ上の2位はNPBでもプレーした…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ)Apr 14, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月14日、「1番・ライト」として出場したジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ)は、1回裏の1打席目に、シーズン3本目のホームランを打った。最初の2本は、4月8日の5回表と11日の5回裏だった。

 スプリンガーの先頭打者ホームランは、これが53本目だ。歴代3位のクレイグ・ビジオと並んだ。その上には2人、81本塁打のリッキー・ヘンダーソンと54本塁打のアルフォンソ・ソリアーノしかいない。

 ちなみに、ソリアーノは、1997年に広島東洋カープで9試合に出場したが、そこでは、先頭打者ホームランを記録していない。ホームランだけでなく、長打も皆無だ。19打席に立ち、17打数2安打、2四球。メジャーデビューしたのは、1999年9月だ。2014年までプレーした。

 リッキーとビジオは、どちらも殿堂入りしている。

 スプリンガーの先頭打者ホームランは、まだ、リッキーの3分の2に満たない。ソリアーノが、リッキーのちょうど3分の2だ。スプリンガーがリッキーの記録に追いつくには、あと28本を要する。

 ただ、今シーズン中にソリアーノを上回ることは、まず間違いなさそうだ。2016年以降の7シーズンとも、スプリンガーは、3本以上の先頭打者ホームランを記録している(2015年の先頭打者ホームランは通算1本目のみ)。昨シーズンの9本は、2017年と並び、12本の2019年に次いで多かった。

 なお、先頭打者ホームランのシーズン最多記録は、ソリアーノが持っている。2003年の13本がそうだ。2位タイのシーズン12本は、1996年のブレイディ・アンダーソン、2007年のソリアーノ、2019年のスプリンガー、2022年のホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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