Yahoo!ニュース

「トラウトの2試合連続3三振」はどれくらい珍しいのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トラウト(中央)Apr 10, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月10日、ロサンゼルス・エンジェルスは、今シーズン初の連敗を喫した。9日はトロント・ブルージェイズに11対12、10日はワシントン・ナショナルズに4対6で敗れた。いずれも、一時は3点以上リードしながら、逆転された。

 この2試合で最も三振が多かったエンジェルスの選手は、マイク・トラウトだ。どちらの試合も、3三振を喫した。それぞれ、5打数2安打と5打数0安打。四球が1度あり、計11打席で6三振を記録した。

 トラウトの2試合連続3三振以上は、これまで、2014年9月5日~6日(3三振&3三振)と2022年7月1日~2日(3三振&4三振)の2度しかなかった(3試合以上の連続は皆無)。1度目は11打席で6三振(10打数2安打)、2度目は7打席とも三振を喫した。

 2試合連続3三振以上の回数は、2011~21年の1度に対し、2022年以降は早くも2度目、ということになる。これが、たまたまなのかどうかは、まだ判断しかねる。今シーズンは、ここまでの47打席で11三振なので、三振率は23.4%。決して高い数値ではない。

 ただ、2011~20年の三振率は、10シーズン中9シーズンが23.3%に満たず、このスパンの残る1シーズン、2014年は26.1%だった。一方、2021年と2022年の三振率は、それらよりも高い。28.1%と27.9%を記録した。

 また、2014年9月5日~6日は4投手に計6三振、2022年7月1日~2日は3投手に計7三振、今回は6投手に計6三振だ。

 8月7日に、トラウトは32歳の誕生日を迎える。

 なお、4月7日の試合で、エンジェルスは、トラウトと大谷による計3安打に終わった。彼ら以外の選手は、ヒットを打てなかった。それについては、こちらで書いた。

「「トラウトと大谷以外はノーヒット」はどれくらい珍しいのか」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事