Yahoo!ニュース

開幕から20打席以上で1三振は、2年前に本塁打王を分け合った2人。好調なのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)Apr 5, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、34打席に立ち、1度しか三振しか喫していない。4月6日を終えた時点で20打席以上の194人中、三振率2.9%は最も低い。

 ゲレーロJr.に次ぐのは、4.2%のサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)だ。こちらも、24打席で三振は1度きり。三振率5%未満は、この2人しかいない。

 彼らは、2年前に本塁打王を分け合った。それぞれ、48本のホームランを打ち、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に2本差をつけた。

 もっとも、1三振は同じでも、意味合いは異なる。ペレスの場合は、早打ちが理由だ。三振と同じく、四球も1度しか記録していない。

 一方、ゲレーロJr.は5四球なので、四球率は14.7%となる。2人とも、敬遠四球は一度もない。

 また、他のスタッツも違う。ペレスは、4月6日までの6試合で、打率.261(23打数6安打)と出塁率.292、0本塁打と0打点。ゲレーロJr.は、7試合に出場し、打率.407(27打数11安打)と出塁率.500、2本塁打と6打点を記録している。

 4月7日、ペレスは、三振も四球もなかったものの、シーズン1本目のホームランを打った。ゲレーロJr.が出場する試合は、まだ始まっていない。ブルージェイズは、まもなくエンジェルスと試合を行う。

 なお、ゲレーロJr.とペレスの次に三振率が低いのは、ボストン・レッドソックスの2人、ジャスティン・ターナー吉田正尚だ。ともに、32打席で2三振。ターナーは四球率15.6%(5四球)、吉田は9.4%(3四球)を記録している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事