1イニング2度の2者連続ホームラン。これよりも珍しいのは…
4月3日、サンフランシスコ・ジャイアンツは、1イニングに2度、2者連続ホームランを記録した。5回表の1死走者なしから、2番のマイケル・コンフォートと3番のタイロー・エストラーダが連続アーチ。ジョク・ピーダーソンの外野フライを挟み、5番のマイク・ヤストレムスキと6番のデビッド・ビヤーも、続けてホームランを打った。
同じイニングに2者連続ホームランが2度は、スポーツ・イラストレイテッドのマーク・デルーチによると、ジャイアンツ史上初だという。
ただ、メジャーリーグ全体を見渡すと、さらに珍しい、1イニング2度の2者連続ホームランもある。
21年前のことだ。2002年5月2日の試合で、シアトル・マリナーズの2人、2番のブレット・ブーンと3番のマイク・キャメロンは、1回表に2者連続ホームランを2度記録した。それぞれ、イチローの死球と内野ゴロの直後に、ホームランを打った。4番のジョン・オルルードは、二塁打と内野ゴロだった。
同じ2人が同じイニングに2度の連続ホームランは、メジャーリーグでは、他にないはずだ。
さらに、キャメロンは、3回表と5回表にもホームランを打った。1人の選手が1試合に4本塁打は、最多タイだ。
なお、ジャイアンツは、5回表の4本塁打を含め、この試合で7本塁打を記録した。その1本目は、2者連続アーチと2者連続アーチの間にアウトとなったピーダーソンが、2回表に打った。6本目と7本目は9回表。こちらは連続ではないが、ビヤーのグランドスラムとブライス・ジョンソンのソロ本塁打だ。
ビヤーとジョンソンは、昨年の夏にメジャーデビューした。ビヤーのホームランは、通算10本目と11本目。グランドスラムは初めてだが、1試合2本塁打は3度目だ。ジョンソンは、これがメジャーリーグ初本塁打となった。昨シーズン、ビヤーは、AAAの84試合で27本塁打とメジャーリーグの52試合で9本塁打を記録した。ジョンソンは、AAAの94試合で5本塁打だが、31盗塁を決めている。
また、コンフォートは、2021年11月にニューヨーク・メッツからFAになり、今年1月にジャイアンツと2年3600万ドルの契約を交わすまで、無所属のまま過ごした(契約合意は昨年12月)。ホームランは、2021年10月2日以来だ。
ちなみに、チームメイトによる連続ホームランは、4人が最長。それについては、こちらで書いた。
◆「史上9度目の「4者連続ホームラン」。菊池雄星が3人に続けて打たれた翌日に」