史上最長タイの「4者連続ホームラン」は辛勝。過去には負けた試合もあった!?
7月2日、セントルイス・カーディナルスは、1回表に4者連続ホームランを記録した。2死一塁から、前日にサイクル・ヒットを達成したノーラン・アレナードがホームランを打ち、ノーラン・ゴーマン、ホアン・イェペズ、ディラン・カールソンの3人が続いた。
前日は、アレナードのサイクル・ヒットがありながら、カーディナルスは敗れた。それについては、「この選手のサイクル・ヒットは稀。チームメイトの合計安打を上回ったのは、他には大谷翔平だけ」で書いた。
一方、前日と違い、この日は勝利を収め、6月29日からの連敗を2で止めた。ただ、スコアは1点差の7対6。8回裏が終わった時点では、6対6の同点だった。9回表にアレナードが2本目のホームランを打ち、そのまま逃げきったが、9回裏は、ホームランを喫すればサヨナラ負けの場面もあった。
ナ・リーグとア・リーグにおいて、4者連続ホームランは史上最長。今回が11度目だ。10度目の2020年8月16日は、カーディナルスのロエル・ラミレスが、シカゴ・ホワイトソックスの4人に打たれた。この試合がメジャーリーグ初登板だったラミレスは、現在、メキシカン・リーグで投げている。
ラミレスが打ち込まれた試合は、ホワイトソックスが7対2で勝っている。ただ、4者連続ホームランを記録したにもかかわらず、試合に負けたケースは、皆無ではない。史上初の1961年6月8日がそうだ。7回表の1死一塁から、ミルウォーキー・ブレーブスの4人、エディ・マシューズ、ハンク・アーロン、ジョー・アドコック、フランク・トーマスが続けてホームランを打ったが、その時点のスコアは7対10。ブレーブスは8対10で敗れた。また、1点差の勝利は、今回が3度目だ。
なお、9度目までの4者連続ホームランと10度目については、それぞれ、こちらで書いた。