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出身高校別「NPB通算本塁打トップ3」。PL学園は清原、加藤、福留、大阪桐蔭は中村、中田、浅村

宇根夏樹ベースボール・ライター
浅村栄斗 AUGUST 7, 2021(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 日本プロ野球で100本以上のホームランを打った306人中、3.9%の12人はPL学園高等学校の出身だ。そこには、現監督の2人、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央と中日ドラゴンズの立浪和義も含まれる。それぞれ、201本塁打と171本塁打を記録した。

 パーセンテージからすると、そう多くないと感じるかもしれないが、100本塁打以上の出身選手が二桁に達している高校は、他にはない。次いで多いのは、熊本県立熊本工業高等学校と大阪桐蔭高等学校の各5人なので、両校を合計してもPL学園高に及ばない。

 各高校出身の通算本塁打トップ3は、以下のとおり。これは、100本塁打以上の出身選手が3人以上の高校だ。高校とプロの間に、大学野球や社会人野球を経験しているかどうかは問わない。校名の変更などにより、見落としがないことを願う。

筆者作成
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 100本塁打以上の現役選手に限ると、大阪桐蔭高の出身者が最も多い。105本塁打の平田良介を除く4人、454本塁打の中村剛也(埼玉西武)、288本塁打の中田翔(読売ジャイアンツ)、257本塁打の浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)に、102本塁打の森友哉(オリックス・バファローズ)がそう。ちなみに、PL学園高と熊本工は0人だ。

 中村、浅村、森の3人は、西武ライオンズ/埼玉西武の選手として、それぞれ100本塁打以上のホームランを打っている。中村と森はこれまでの全本塁打、浅村は1本目から147本目までが埼玉西武時代だ。彼らは、2014年から2018年まで、埼玉西武でともにプレーした。

 一方、横浜高等学校の3人は、いずれも、横浜大洋ホエールズ/横浜ベイスターズ/横浜DeNAベイスターズで長くプレーした。205本塁打の筒香嘉智(現テキサス・レンジャーズ)は、日本プロ野球では横浜/横浜DeNA一筋。195本塁打の多村仁/仁志は、一軍でプレーした17シーズン中、最初の8シーズン(1997年、2000~2006年)が横浜、最後の3シーズン(2013~15年)は横浜DeNAだ。横浜/横浜DeNA時代のホームランは、127本を数える(2007~12年は、福岡ソフトバンク・ホークスで68本塁打)。146本塁打の鈴木尚典/鈴木尚は、横浜大洋/横浜で選手生活を全うした。

 なお、履正社高等学校の出身選手には、274本塁打の山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)と204本塁打の岡田貴弘/T-岡田(オリックス)がいるが、すでに引退している選手を含めても、100本塁打以上はこの2人だけ。3番目に多いのは、こちらも見落としがなければ、24本塁打の安田尚憲(千葉ロッテ・マリーンズ)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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