前・千葉ロッテのマーティンはマリナーズの開幕ロースターに入れるのか
レオネス・マーティンは、シアトル・マリナーズへ戻り、メジャーリーグ復帰をめざす。シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュによると、ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)として、スプリング・トレーニングに参加するという。
マリナーズに在籍するのは、今回が2度目だ。2015年のオフに、アンソニー・バス(現トロント・ブルージェイズ)とともにテキサス・レンジャーズからマリナーズへ移り、2017年の夏にシカゴ・カブスへ移籍するまで、計177試合に出場。打率.234と出塁率.291、18本塁打と30盗塁を記録した。最後にメジャーリーグでプレーしたのは、4年前の2019年だ。この年の夏、千葉ロッテ・マリーンズに入団した。来月、マーティンは35歳の誕生日を迎える。
マリナーズのセンターには、昨年の新人王、フリオ・ロドリゲスがいる。28本塁打と25盗塁などのスタッツもさることながら、すでにチームの顔となった感もある。
ライトを守るのは、11月のトレードでトロント・ブルージェイズから移籍した、テオスカー・ヘルナンデスだ。過去2年は、2021年が32本塁打と出塁率.346、2022年は25本塁打と出塁率.316。マリナーズとしては、一昨年と同水準のスタッツを期待しているはずだ。
レフトは、ジャレッド・ケルニックかAJ・ポロック、あるいは2人の併用が見込まれる。左打者のケルニックは、まだブレイクしていないが、ロドリゲスと同じくらいのトップ・プロクペクトと目されていた。右打者のポロックは、35歳のベテランだ。左投手に強い。
DHは、確定していないものの、内野手のトミー・ラステラが有力だ。さらに、控えとして、内外野を守るディラン・ムーアとサム・ハガティがロースターに入れば、あとの野手は、捕手2人とレギュラーの内野手4人だろう。
マーティンが開幕ロースターに入る可能性は低い。そう言わざるを得ない。
そのままマリナーズに残り、傘下のAAAでプレーした場合の話だが、シーズン途中の昇格も、容易ではなさそうだ。
過去2年と同じように、ケルニックが途中でマイナーリーグへ降格しても、代わって昇格する候補には、いずれも25歳前後の3人、テイラー・トラメル、ケイド・マーロウ、ザック・デローチらがいる。いずれも、左打ちの外野手という点は、ケルニックだけでなく、マーティンとも共通する。