WBCの1次ラウンドは3勝1敗でも敗退の可能性あり!? 1勝3敗で進出は…
ワールド・ベースボール・クラシックの1次ラウンドは、20の国と地域のチームが5チームずつ、A、B、C、Dの4プールに分かれ、どのチームも4試合を行う。2次ラウンド(準決勝ラウンド準々決勝ラウンド)へ進むのは、各プールの上位2チームだ。
4勝0敗なら、2次ラウンド進出は確定する。ただ、3勝1敗だと、敗退もあり得る。
例えば、3月9日~13日に東京ドームで行われる、プールBにおいて、以下のような対戦結果になったとしよう。
日本、韓国、オーストラリアの3チームは、いずれも3勝1敗だ。それに対し、2次ラウンド進出は2チーム。0勝4敗のチェコと1勝3敗の中国とともに、あと1チームが敗退となる。
複数のチームが同じ勝敗(勝率)で並んだ場合は、該当するチーム同士が対戦した結果により、順位が決まる。
もっとも、このケースでは、3チームとも1勝1敗だ。日本はオーストラリアに勝って韓国に敗れ、韓国は日本に勝ってオーストラリアに敗れ、オーストラリアは韓国に勝って日本に敗れている。じゃんけんのような状態に近い。
勝敗で順位が決まらなければ、次は失点率だ。このケースの日本は、オーストラリア戦と韓国戦の失点の合計を、奪ったアウトの合計で割った数値が失点率となる。
3チームが同じ失点率だと、次のラウンドへ進むチームは決まらない。3チーム中2チームが同じでも、確定するとは限らない。失点率が1位と2位タイなら、進出2チームのうち、決まるのは1チームだけだ。
その次は自責点率を比べる。計算方法は、失点率と同様。失点を自責点に置き換え、算出する。
さらに、失点率も自責点率も同じなら、打率によって順位を決める。それでも決まらなければ、抽選だ。
一方、1次ラウンドで1勝3敗のチームが2次ラウンドへ進む可能性はない。
1勝3敗が3チームなら、あとの2チームは4勝0敗と3勝1敗だ。1勝3敗が2チームだと、それ以外の3チームは、4勝0敗が1チームと2勝2敗が2チームか、3勝1敗が2チームと2勝2敗が1チームとなる。