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100四球以上のシーズンが2度以上は、ここ2年連続の村上宗隆が10人目。3度以上は3人

宇根夏樹ベースボール・ライター
松井秀喜 NOVEMBER 17, 2002(写真:ロイター/アフロ)

 過去2年とも、村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)は、100四球以上を記録している。2021年が106四球、2022年は118四球だ。

 複数のシーズンで100四球以上は、村上が史上10人目。その前の9人目は、村上のチームメイト、山田哲人だ。現役選手では、2人の他に、丸佳浩(読売ジャイアンツ)が広島東洋カープ時代に2度記録している。トップ3には、16度の王貞治、5度の松井秀喜、3度の落合博満が並ぶ。

筆者作成
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 ほぼ全員に共通するのは、パワーのある打者という点だ。10人中8人は、1シーズンに35本以上のホームランを打ったことがある。あとの2人のうち、アンドルー・ジョーンズは、日本プロ野球でプレーした2シーズンとも30本塁打に届かず、2013年が26本、2014年は24本ながら、メジャーリーグでは2005年に51本塁打を記録し、本塁打王を獲得している。シーズン35本塁打以上は5度、通算本塁打は434本だ。ちなみに、シーズン四球は、2002年の83が最も多かった。

 そのなかで、片岡篤史だけは、シーズン35本塁打以上どころか、25本塁打以上もない。20本塁打以上も1度きり。2000年の21本しかない。通算1569試合に出場し、本塁打は164本だ。ちなみに、村上は、通算553試合で160本のホームランを打っている。

 また、片岡は、100四球以上の2シーズンとも、100三振に達していない。1998年が113四球&93三振、2000年は101四球&80三振だ。100四球以上&100三振未満のシーズンが2度は、歴代3位タイ。16度の王と3度の落合に次ぎ、松井とロベルト・ペタジーニの2人と並ぶ。

 なお、丸は、2014年が100四球&95三振、2018年は130四球&130三振。山田は、2018年が106四球&119三振、2019年は110四球&121三振。村上は、2021年が106四球&133三振、2022年は118四球&128三振だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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