WBCジャパンの「外野手4人」は少ないのか。前回の6年前はどうだった!?
デイリースポーツが、「WBC侍ジャパン全メンバー判明!巨人・岡本和、阪神・中野、オリックス・宇田川ら内定【一覧】」と題し、ワールド・ベースボール・クラシックに出場する30人のメンバーを報じている。
それによると、外野手は、近藤健介(福岡ソフトバンク・ホークス)、鈴木誠也(シカゴ・カブス)、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)の4人だ。彼らのうち、近藤と鈴木は、その前に発表された1次メンバーに名を連ねている。
これに対し、ツイッターでは「外野4人」がトレンド・ワードに上がった。人数が少ない、少なすぎる、という趣旨のツイートが多いようだ。
6年前、日本はWBCで7試合を行った。1次ラウンドと2次ラウンドの各3試合と準決勝、それぞれの試合における外野の布陣は、以下のとおり。ちなみに、2017年のロースターは28人、今年は30人だ。
外野を守ったのは、筒香嘉智(当時・横浜DeNAベイスターズ/現FA)、青木宣親(当時ヒューストン・アストロズ/現・東京ヤクルト・スワローズ)、鈴木(当時・広島東洋カープ)、秋山翔吾(当時・埼玉西武ライオンズ/現・広島東洋)、平田良介(当時・中日ドラゴンズ)の5人。いずれも、外野手として先発出場している。
ただ、5人中4人の先発出場は3試合以上だが、平田の先発出場は1試合だけだ。秋山は、直前の強化試合で右足に死球を受けた影響――後に骨折が判明した――だろう、7試合中、最初の2試合と6試合目は、DHや代打としても出場していない。秋山が万全であれば、外野手は4人でも乗り切れたような気がする。
また、デイリースポーツが報じたメンバーには、そのとおりになるとは限らないものの、周東佑京(福岡ソフトバンク)が入っている。単に内外野を守るだけでなく、周東は、福岡ソフトバンクでセンターとしても出場している。周東を含めると、外野手は5人となる。
人数よりも気になるのは、センターのポジションだろう。昨年、センターを守った選手は、ヌートバーと周東の2人だ。ヌートバー、近藤、周東の3人は、昨年、センターを守っているが、いずれも違うポジションで出場した試合のほうが多かった。