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この投手は「ニューヨークの2チームでもシカゴの2チームでもプレーした」何人目の選手になる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
デビッド・ロバートソン Jun 22, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現在、ニューヨークとシカゴには、それぞれ2チームが本拠を構えている。ニューヨーク・ヤンキースとニューヨーク・メッツ、シカゴ・カブスとシカゴ・ホワイトソックスだ。

 ベースボール・リファレンスによると、この4チームのすべてでプレーした選手は、4人しかいない。チャーリー・スミスディック・ティドロウランス・ジョンソンデビッド・アーズマがそうだ。

 来シーズン、デビッド・ロバートソンは、その5人目となるだろう。ESPNのジェフ・パッサンが、メッツと1年1000万ドルで合意、と報じている。ちなみに、ロバートソンは、代理人を雇っていない。

 これまで、ロバートソンは、5チームで投げてきた。昨シーズンが終わった時点では、ヤンキース(2008~14年と2017~18年)、ホワイトソックス(2015~17年)、フィラデルフィア・フィリーズ(2019年)、タンパベイ・レイズ(2021年)の4チームだったので(2020年は全休)、「ニューヨークとシカゴの各2チームでプレー」にリーチをかけてはいなかった。だが、今シーズンは、夏のトレードでフィリーズへ移る前に、カブスで36試合に登板した。

 来シーズンの開幕直後に38歳となるが、今シーズンは、カブスとフィリーズで計63.2イニングを投げ、奪三振率11.45と与四球率4.95、防御率2.40を記録した。カッター、カーブ、スライダーのコンビネーションは、まだ威力を保っている。与四球が多めなのは、今に始まったことではない。6月22日には、メジャーリーグ14年目にして初めて打席に立ち、三振を喫した。

 なお、現時点ではFAのリッチ・ヒルビリー・ハミルトンも、ロバートソンと同じく、「ニューヨークとシカゴの各2チームでプレー」にリーチをかけている。4チームのうち、ヒルが残しているのはホワイトソックス、ハミルトンはヤンキースだ。ハミルトンは、2020年にメッツとカブス、2021年はホワイトソックスでプレーした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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