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パ・リーグの本塁打トップ6は、それぞれ違う6球団の選手。何年ぶり何度目の椿事!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
清宮幸太郎 SEPTEMBER 22, 2017(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 2022年のパ・リーグ本塁打王は、41本塁打の山川穂高(埼玉西武ライオンズ)が獲得した。山川に次ぐ5人は、2位が27本塁打の浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)、3位が24本塁打の柳田悠岐(福岡ソフトバンク・ホークス)、4位が21本塁打の吉田正尚(オリックス・バファローズ/オフにボストン・レッドソックスへ移籍)、5位が18本塁打の清宮幸太郎(北海道日本ハム・ファイターズ)、6位は16本塁打の山口航輝(千葉ロッテ・マリーンズ)だ。1位から6位までの6人とも、違う球団でプレーした。

 リーグ本塁打のトップ6に6球団の選手が並ぶことは、滅多にない。2リーグ制がスタートした1950年以降、見落としがなければ、今シーズンのパ・リーグが5度目だ。その前は2003年のセ・リーグなので、19年ぶり。パ・リーグでは、これまで、1950年の1度しかなかった。

筆者作成
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 この5度のなかでも、今シーズンのパ・リーグは稀だ。

 1度目と3度目と4度目、1950年のパ・リーグ、1987年と2003年のセ・リーグは、6位が2人いる。トップ6に6球団の選手ではあるものの、トップ6は6人ではなく7人。6球団のうち、1球団は2人だ。例えば、2003年のセ・リーグは、34本塁打で4位タイのロベルト・ペタジーニと29本塁打で6位タイの二岡智宏が、読売ジャイアンツでプレーした。また、1950年のパ・リーグは、7球団で構成されていた。東急フライヤーズの選手は、トップ7に入っていない。チーム最多は、常見昇の17本塁打。リーグ順位は8位だった。

 リーグ本塁打のトップ6に6球団の選手が1人ずつ並ぶのは、1979年のセ・リーグと今シーズンのパ・リーグの2度だけということになる。

 なお、2年前のパ・リーグでは、防御率で同じようなことが起きている。それについては、こちらで書いた。

「パの防御率トップ6は、それぞれ違う6球団の投手。これは何年ぶり何度目の椿事!?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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