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ここ10年間に「ゴールドグラブが皆無」のチームはあるのか。今年は13チームから選出

宇根夏樹ベースボール・ライター
ビクター・ロブレス(ワシントン・ナショナルズ)Sep 21, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今年、ア・リーグのゴールドグラブは、5チームの選手が受賞した。ナ・リーグは8チームだ。

 それ以外の計17チームで、それぞれ、最後にゴールドグラブを受賞した選手は、以下のとおり。シーズン途中に移籍した選手は、どちらのチームの受賞者としても数えている。例えば、昨年のジョーイ・ギャロ(現ロサンゼルス・ドジャース)は、テキサス・レンジャーズとニューヨーク・ヤンキースでプレーした。同様に、アダム・デュボール(現アトランタ・ブレーブス)は、マイアミ・マーリンズとブレーブスだ。

筆者作成
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 今年の13チームを含め、30チーム中26チームは、2018年以降のここ5年間に、ゴールドグラブの受賞者が少なくとも1人は出ている。

 ア・リーグでゴールドグラブの受賞者が途絶えているのは、デトロイト・タイガースとミネソタ・ツインズの2チーム、ナ・リーグは、ワシントン・ナショナルズとニューヨーク・メッツの2チームだ。

 なかでも、ナショナルズのブランクは10年間に及ぶ。最後に受賞したのは、2012年のアダム・ラローシュだ。ちなみに、ラローシュのゴールドグラブは、他チームでプレーしたシーズンを含めても、この1度だけ。父のデーブと弟のアダムは、ゴールドグラブを受賞していない。自身は一塁手、父はリリーフ投手、弟は三塁手だった。

 なお、今年のファイナリストには、ナショナルズでプレーした選手が2人、名を連ねた。センターのビクター・ロブレスと、8月に移籍するまでライトを守っていたホアン・ソト(現サンディエゴ・パドレス)だ。

 ロブレスはDRS+12とOAA+5を記録したが、受賞したのは、DRS+8とOAA+13のトレント・グリシャム(パドレス)だ。彼らは、2人ともソトと右中間コンビを組んだ。

 一方、ロブレスとグリシャムとは対照的に、ソトの守備は、ゴールドグラブにふさわしいものではなかった。それについては、こちらで書いた。

「この外野手が「ゴールドグラブのファイナリスト」は何かの間違い!? 守備スタッツは軒並みマイナス」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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