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オリックスが26年ぶりに優勝し「今世紀の日本シリーズ優勝なし」は3球団に

宇根夏樹ベースボール・ライター
広島東洋カープの日本シリーズ優勝は、1984年が最後(写真:イメージマート)

 今年の日本シリーズは、オリックス・バファローズが4勝2敗1分で東京ヤクルト・スワローズを下した。オリックスの日本シリーズ優勝は、今世紀初。オリックス・ブルーウェーブ時代の1996年を最後に、25年間、優勝から遠ざかっていた。昨年は、25年ぶりに日本シリーズへ進出したが、2勝4敗で東京ヤクルトに敗れた。

 オリックスの優勝により、今世紀に入ってから日本シリーズ優勝がないのは、3球団となった。いずれも、セ・リーグの球団だ。広島東洋カープ阪神タイガースは、それぞれ、1984年と1985年が最後。横浜DeNAベイスターズは、横浜ベイスターズ時代の1998年に日本シリーズを制して以来、優勝から遠ざかっている。

 3球団とも、今世紀の日本シリーズ進出はある。広島東洋は2016年と2018年、阪神は2003年と2005年と2014年、横浜DeNAは2017年だ。ただ、この計6シリーズ中、3勝を挙げて優勝に王手をかけたのは、2003年の阪神しかない。この年の阪神は、2連敗→3連勝→2連敗。優勝まであと1勝に迫ったものの、第6戦も第7戦も、1回裏に2点を取られて0対2となり、そこから1イニングもリードすることができなかった。先日、「日本シリーズの「3連勝」はオリックスが51チーム目。優勝を逃したのは…」で書いたとおり、1シリーズに3連勝を記録し、3連敗以上がないにもかかわらず、優勝を逃した球団は、他にはない。

 一方、パ・リーグで日本シリーズ優勝から最も遠ざかっている球団は、オリックスから埼玉西武ライオンズとなった。埼玉西武が最後に日本シリーズを制したのは、2008年だ。その後はシリーズ進出もないので、優勝と敗退を問わず、日本シリーズから最も遠ざかっている球団ということになる。埼玉西武の場合、今世紀のリーグ優勝は5度を数えるが、直近の2度、2018年と2019年は、クライマックス・シリーズで福岡ソフトバンク・ホークスに敗れている。

 ちなみに、1976~2000年の四半世紀は、8球団が日本シリーズ優勝を飾っている。その前の四半世紀、1951~75年も8球団だ(同じ8球団ではない)。2001年以降は、オリックスが9球団目なので、それらを上回る。来年以降の3年間の優勝が、順序はさておき、それぞれ、広島東洋、阪神、横浜DeNAなら、2001~25年の四半世紀は、12球団が日本シリーズ優勝となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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