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東京ヤクルトとオリックスには「どの高校の出身選手」が多いのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
中川圭太(左)と宮本丈 AUGUST 25, 2017(写真:松尾/アフロスポーツ)

 日本シリーズの出場資格者名簿に名を連ねる、両チーム計80人のなかには、同じ高校の出身選手が何組かいる。

 校名変更などによる見落としがなければ、最も多いのは、履正社高の3人だ。オリックス・バファローズのT-岡田(2005年高校生ドラフト1巡目)と東京ヤクルト・スワローズの2人、山田哲人(2010年ドラフト1位)と宮本丈(2017年ドラフト6位)がそう。山田と宮本は、3年違い。宮本は、履正社高から奈良学園大を経て、東京ヤクルトに入団した。

 他は、4校が2人ずつ。興南高は、オリックスの大城滉二(2015年ドラフト3位)と宮城大弥(2019年ドラフト1位)。敦賀気比高は、オリックスの吉田正尚(2015年ドラフト1位)と山﨑颯一郎(2016年ドラフト6位)。九州学院高は、オリックスの小田裕也(2014年ドラフト8位)と東京ヤクルトの村上宗隆(2017年ドラフト1位)。天理高は、東京ヤクルトの西浦直亨(2013年ドラフト2位)とオリックスの太田椋(2018年ドラフト1位)だ。4組とも、一方は高校からプロ入りし、もう一方は大学あるいは社会人を経由している。

 2月9日の時点で、12球団の支配下選手は計779人を数えた。そのなかに、履正社高の出身選手は10人いて、6番目に多かった。それを上回る5校中3校は、日本シリーズの出場資格者名簿に1人ずつ。いずれもオリックスの野手で、支配下選手が19人いた大阪桐蔭高は山足達也(2017年ドラフト8位)、11人の広陵高は福田周平(2017年ドラフト3位)、同じく11人の花咲徳栄高は若月健矢(2013年ドラフト3位)だ。大阪桐蔭高に次いで支配下選手が多かった、15人の横浜高と14人の東海大相模高は、どちらも、日本シリーズの出場資格者名簿に出身選手がいない。

 ちなみに、海外の同じ高校に通った選手はいない。オリックスのジェシー・ビドルと東京ヤクルトのスコット・マクガフは、2人ともペンシルベニア州の高校出身だが、それぞれの所在地は、フィラデルフィアとピッツバーグだ。

 2月9日時点の出身校については、こちらで書き、5人以上の高校は出身選手のリストを掲載した。

「現役プロ野球選手の「出身高校ランキング2022」トップ30。最多は大阪桐蔭の19人」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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