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東京ヤクルトと相性のいいオリックスの打者は…。宗はここ12試合中11試合で安打、杉本は計10打点

宇根夏樹ベースボール・ライター
昨年の日本シリーズで、オリックスは○●●●○●(写真:イメージマート)

 オリックス・バファローズと東京ヤクルト・スワローズは、昨年に続き、今年も日本シリーズで対戦する。

 両チームの対戦は、ここ2年に12試合を数える。2021年の交流戦3試合と日本シリーズ6試合、2022年の交流戦3試合だ。オリックスが5勝(2勝、2勝、1勝)、東京ヤクルトが7勝(1勝、4勝、2勝)を挙げている。

 この12試合に計20打席以上を記録し、今年の日本シリーズの出場資格者名簿に名を連ねているオリックスの選手は、以下の8人だ。

筆者作成
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 サンプル数が多くないので、打率.400以上や打率.100未満の選手がいてもおかしくないが、上下とも、そこまで極端な数値はない。出塁率も同様だ。

 12試合で打率.314の宗佑磨は、そのうちの11試合でヒットを打っている。無安打に終わったのは、昨年の日本シリーズ第6戦しかない。

 打率.304の杉本裕太郎は、12試合のなかに無安打が2試合あるものの、昨年の交流戦、昨年の日本シリーズ、昨年の交流戦のいずれも、打率.290以上&出塁率.345以上だ。半数の6試合で打点を挙げ、その合計は二桁に達している。また、打率も出塁率も.300未満の吉田正尚も、出場9試合で8打点だ。

 なお、杉本は、直近の4試合、福岡ソフトバンク・ホークスと対戦したクライマックス・シリーズのファイナル・ステージで、打率.385(13打数5安打)と出塁率.500、1本塁打、5打点を記録している。吉田は、打率.462(13打数6安打)と出塁率.563、2本塁打、3打点だ。

 この4試合で打率.335以上を記録したオリックスの選手は、杉本と吉田の他に1人。安打はすべてシングル・ヒットながら、打率.400(15打数6安打)と出塁率.471の中川圭太がそうだ。一方、打順3・4番の中川と吉田の前に位置する、1・2番の福田周平と宗の打率は.188(16打数3安打)と.176(17打数3安打)。出塁率も.235と.176に過ぎない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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