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大谷翔平は「2年連続30本塁打」まであと3本。すでに到達は4人、残り5本以下は大谷以外に6人

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 17, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月17日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、シーズン27本目のホームランを打った。2年連続30本塁打以上までは、あと3本だ。昨シーズンは、46本塁打を記録している。

 短縮シーズンの2020年は、22本塁打のルーク・ボイト(当時ニューヨーク・ヤンキース/現ワシントン・ナショナルズ)が最も多く、他に20本以上はいなかった。シーズン30本塁打以上のストリークは、昨シーズンと今シーズンの2年連続が、継続中では最長ということになる。

 昨シーズンは、大谷を含め、43人が30本以上のホームランを打った。そのうちの4人は、すでに今シーズンも30本に到達している。アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、昨シーズンが39本、今シーズンは46本だ。他の3人は、カイル・シュワーバー(現フィラデルフィア・フィリーズ)が32本と34本、ヨーダン・アルバレスが33本と31本、オースティン・ライリー(アトランタ・ブレーブス)は33本と30本。彼らのうち、アルバレスとライリーは、今シーズンに入ってから大型契約を手にした。それについては「6年1億1500万ドルの契約は、年俸調停前の歴代4位。それより高額だった3人は…」「この三塁手が得た10年2億1200万ドルの契約は「総額2億ドル以上」の史上25件目」で書いた。

 ちなみに、昨シーズンが30本未満、今シーズンは30本以上の選手は、現時点では皆無だ。

 大谷の他、2年連続30本塁打以上まであと5本以下は6人。昨シーズン、37本のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)と31本のポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)は、どちらもあと1本で2年連続30本以上となる。他4人は、いずれもあと5本。昨シーズン、48本のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、39本のマット・オルソン(現ブレーブス)、38本のラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)、34本のノーラン・アレナード(カーディナルス)がそうだ。

 あと6本以上10本以下も6人。昨シーズンの43人中、今シーズンも30本以上は、3分の1前後になりそうだ。

 なお、ここ2シーズンの合計本数は、ジャッジの85本が最も多く、大谷とゲレーロJr.の73本が次ぐ。4位タイは66本のシュワーバーとアロンゾだ。昨シーズン、ゲレーロJr.とともに最多の48本を記録したサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)は、今シーズンが17本なので、合計はシュワーバーとアロンゾより1本少ない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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