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挨拶代わりのグランドスラム!? 今月の満塁本塁打のうち、4本中3本はトレードで移籍した選手が打つ

宇根夏樹ベースボール・ライター
トレイ・マンシーニ(ヒューストン・アストロズ)Aug 5, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月1日から7日までに、メジャーリーグでは4本の満塁本塁打が出ている。そのうち、7日にジェシー・ウィンカー(シアトル・マリナーズ)が打った1本以外は、この夏にトレードで移籍した3人が、新たなチームで記録した。3日にダニエル・ボーゲルバック(ニューヨーク・メッツ)とブランドン・ドゥルーリー(サンディエゴ・パドレス)が打ち、その2日後にトレイ・マンシーニ(ヒューストン・アストロズ)が続いた。

 ボーゲルバックは、7月22日にピッツバーグ・パイレーツからメッツへ移籍した。ドゥルーリーは、8月2日にシンシナティ・レッズからパドレスへ。マンシーニは、タンパベイ・レイズを含む、8月1日の三角トレードにより、ボルティモア・オリオールズからアストロズへ移った。

 3人とも、DHとして、満塁本塁打を記録した。それを含め、移籍後のホームランは、マンシーニが3本、ボーゲルバックが2本だ。ドゥルーリーは1本ながら、満塁本塁打を打った翌日の試合で、ホームラン(となるはずの打球)を外野手にもぎ捕られている。

 なお、ウィンカーの満塁本塁打も、今夏のトレードと無関係ではない。ウィンカーに打たれたタッカー・デビッドソン(ロサンゼルス・エンジェルス)は、8月2日のトレードで、ジェシー・チャベスとともにアトランタ・ブレーブスから移籍した。2人と交換にブレーブスへ移ったのは、エンジェルスでクローザーとして投げていたライセル・イグレシアスだ。

 ちなみに、イグレシアスは、移籍後の2登板とも、各1イニングを無失点に封じている。どちらも、8回裏に登板した。ブレーブスでは、ケンリー・ジャンセンがクローザーを務めている。こちらは、昨シーズンまで、ロサンゼルス・ドジャースのクローザーだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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