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「史上最もトレードの多い選手」がエンジェルスへ戻ってくる。10度目のトレードはイグレシアスと交換

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェシー・チャベス Jun 11, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月2日、ロサンゼルス・エンジェルスは、ライセル・イグレシアスをアトランタ・ブレーブスへ放出し、交換にタッカー・デビッドソンジェシー・チャベスを獲得した。

 デビッドソンは、メジャーリーグ3年目の左投手だ。これまで、移籍したことはなかった。一方、チャベスは、メジャーリーグ15年目の右投手だ。トレードによる移籍は、今回が10度目。直前の9度目は、今年4月にシカゴ・カブスからブレーブスへ移った(「昨年は同じチームにいた2人がトレードで交換される。「28歳の元プロスペクト」と「38歳の救援投手」」)。

筆者作成
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 今シーズンが始まった時点では、トレードによる移籍は、キャメロン・メイビンの9度が最も多かった。そこから数ヵ月のうちに、チャベスはメイビンに並び、上回った。ちなみに、チャベスのトレード移籍が8度に達した、2018年7月19日の時点で、メイビンのトレード移籍は5度だった。

 この回数には、FAとなって他球団と契約したことによる移籍と、ウェーバー公示中に獲得を申し出られた移籍は、含めていない。一方、金銭との交換は含めている。

 チャベスの1度目(2006年7月31日)は、メジャーデビュー前だ。2度目(2009年11月3日)は、岩村明憲と交換された。2度目から3度目(2009年12月11日)までは1ヵ月しか離れておらず、タンパベイ・レイズでは投げていない。また、7度目(2016年8月1日)の交換相手だったマイク・ボルシンガーは、2018~19年に千葉ロッテ・マリーンズで投げた。

 なお、チャベスがエンジェルスに在籍するのは、今回が3度目となる。1度目は、2016年11月から翌年11月まで。1年575万ドルで入団し、7月までは先発投手、8月以降はリリーフ投手として登板し、138.0イニングで防御率5.35を記録した。2度目は、昨年の開幕前だ。2月下旬にマイナーリーグ契約を交わし、3月下旬に解雇された。

 エンジェルスとロサンゼルス・ドジャースは、チャベスにとって、生まれ育った地元のチームだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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