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昨年は同じチームにいた2人がトレードで交換される。「28歳の元プロスペクト」と「38歳の救援投手」

宇根夏樹ベースボール・ライター
ショーン・ニューカム Apr 14, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月20日、アトランタ・ブレーブスは、ショーン・ニューカムをシカゴ・カブスへ放出し、交換にジェシー・チャベス(と金銭)を獲得した。

 昨シーズン、2人はブルペンメイトだった。どちらもブレーブスにいて、それぞれ30試合以上に登板した。一方、年齢は大きく異なる。ニューカムは、6月中旬に29歳となる。チャベスは、8月下旬で39歳だ。左投手と右投手という点も違う。

 かつて、ニューカムは、先発投手として期待されていた。2014年のドラフトで、ロサンゼルス・エンジェルスから全体15位指名を受け、翌年11月にアンドレルトン・シモンズらの交換要員として、他2人とともにブレーブスへ移籍。メジャーリーグ2年目の2018年は、164.0イニングを投げて防御率3.90を記録した。

 ただ、当時から制球は安定せず、昨シーズンは32.1イニングで27人を歩かせた(そのうち1人は申告敬遠)。今シーズンも5.0イニングで与四球4。マイナーリーグ・オプションが切れていたにもかかわらず、ブレーブスがロースターから外したのは、まだ20代のニューカムを欲しがる球団はある、と踏んだのだろう。7日間のうちに獲得を申し出る球団が現れず、ニューカムがマイナーリーグ降格よりもFAになることを選択していれば、ブレーブスは何の見返りもなしにニューカムを失っていた。

 一方、チャベスがブレーブスに在籍するのは、これが3度目だ。1度目は、2009年11月に岩村明憲と交換にピッツバーグ・パイレーツからタンパベイ・レイズへ移り、その翌月にラファエル・ソリアーノと交換にレイズからブレーブスへ移籍した。そして、翌年の7月末にトレードでカンザスシティ・ロイヤルズへ移った。2度目は、昨年2月にマイナーリーグ契約でエンジェルスに入団し、開幕前に解雇された後、4月半ばにブレーブスとマイナーリーグ契約を交わした。今年3月のカブス入団もマイナーリーグ契約だったが、前年と違って開幕ロースターに入った。

 今シーズンは3登板の計5.1イニングで4失点(自責点4)ながら、昨シーズンは30登板の計33.2イニングで防御率2.14を記録している。

ジェシー・チャベス Oct 20, 2021
ジェシー・チャベス Oct 20, 2021写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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