2年連続ファン投票選出は、ア・リーグが大谷翔平ら5人、ナ・リーグは1人だけ
昨年も今年も、ファン投票でオールスター・ゲームに選ばれた選手は、6人を数える。
ア・リーグは5人。一塁手のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、三塁手のラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)、外野手のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)に、DHの大谷翔平(エンジェルス)がそうだ。外野手のトップ2は、昨年と今年で順位が入れ替わった。
一方、ナ・リーグの連続選出は1人。両年とも外野手1位のロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)しかいない。
2年続けてファン投票選出の人数がリーグで大きく違うのは、以下のような要因もある。
ナ・リーグのDHは、今シーズンからだ。また、昨年の8人中、捕手のバスター・ポージーは、昨オフに引退した。二塁手のアダム・フレイジャーと外野手3位のジェシー・ウィンカーは、今シーズン、ア・リーグのシアトル・マリナーズでプレーしている。遊撃手のフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)は、開幕から故障者リストに入っていて、まだ復帰していない。
タティースJr.の場合、今年のファン投票で選ばれる可能性はゼロではなかった。フェイズ1の中間発表では、2度ともナ・リーグ遊撃手の5位に位置した。だが、新設のDHだけでなく、捕手、二塁手、外野手の3人中1人も、投票が始まる前から、2年続けて同じ選手にはならないことが確定していた。
フレイジャーとウィンカーは、昨年のナ・リーグに続いて今年はア・リーグという、連続選出もあり得たが、どちらもフェイズ2の候補(ファイナリスト)には残らなかった。
なお、昨年のファン投票で選ばれた17人中、トラウト、ポージー、アクーニャJr.の3人は、オールスター・ゲームには出場していない。当時、彼らは故障者リストに入っていて、代わりにそれぞれ、セドリック・マリンズ(ボルティモア・オリオールズ)、J.T.リアルミュート(フィラデルフィア・フィリーズ)、ブライアン・レイノルズ(ピッツバーグ・パイレーツ)が、スターティング・ラインナップに名を連ねた。ちなみに、ナ・リーグのDHとして先発出場したのは、マックス・マンシー(ロサンゼルス・ドジャース)だ。
今シーズンも、ファン投票選出の18人が勢揃いとはいかない。現時点で故障者リスト入りしている2人のうち、ジャズ・チザムJr.(マイアミ・マーリンズ)はオールスター・ゲームまでに復帰できそうだが、ブライス・ハーパー(フィリーズ)が戻ってくるのは、早くても8月半ば以降の見込みだ。
大谷が今年も先発投手として投げる可能性については、こちらで書いた。