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6月の「月間本塁打トップ10」。セは村上宗隆の14本、パは山川穂高の7本が最多

宇根夏樹ベースボール・ライター
村上宗隆 Aug 7, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月を終えた時点で、セ・リーグの本塁打トップには、15本の村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)と岡本和真(読売ジャイアンツ)が並んでいた。だが、6月は、村上が両リーグ最多の14本塁打を記録したのに対し、岡本は5月と同じ5本。その差は大きく広がった。また、大山悠輔(阪神タイガース)は、6月に10本のホームランを打ち、シーズン18本として岡本に近づいている。

 1位と2位の差が開いたのは、パ・リーグも同様だ。山川穂高(埼玉西武ライオンズ)が6月に記録した7本塁打は、本数こそ村上の半分ながら、パ・リーグでは最も多かった。2位との差は、5月末時点の8本から、6月を終えて11本となっている。2位の選手は同じではなく、5月末の時点では、シーズン9本のアリスメンディ・アルカンタラ(北海道日本ハム・ファイターズ)が山川に次いでいた、現在は、シーズン13本の浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)が2位だ。アルカンタラは、6月に出場15試合で1本塁打に終わった。

筆者作成
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 村上、岡本、山川の3人以外に、3ヵ月続けて5本塁打以上は、山田哲人(東京ヤクルト)だけ。山田は、3・4月の5本と5月の5本に続き、6月も5本のホームランを打った。

 牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)と佐藤輝明(阪神)の2人も、最初の2ヵ月、3・4月と5月はどちらも5本塁打以上だったが、6月は3本以下にとどまった。牧は5本→8本→3本、佐藤は7本→5本→2本だ。もっとも、シーズン全体としては、どちらも2年目のジンクスを感じさせない。昨シーズンと今シーズンここまでのホームランは、牧が22本と16本、佐藤は24本と14本。それぞれのシーズン出塁率も、牧が.356と.363、佐藤は.284と.336だ。

 なお、これまでに、リーグ2位に二桁の差をつけて本塁王を獲得した選手については、こちらにリストを掲載した。

「山川穂高の20本塁打は2位と9本差。これまでに「10本以上の大差で本塁打王」は…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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