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交流戦の「前と後」。阪神は4位に浮上。広島東洋は交流戦で最下位も3位のまま。パはほぼ無風

宇根夏樹ベースボール・ライター
交流戦はセが55勝、パは53勝(写真:イメージマート)

 交流戦の直前と直後のリーグ順位を比べると、セ・リーグもパ・リーグも、それぞれ2チームが変動した。

筆者作成
筆者作成

 セ・リーグは、交流戦が始まる前は最下位に位置していた阪神タイガースが4位に浮上し、中日ドラゴンズは4位から最下位に落ちた。両チームの交流戦は対照的。阪神は交流戦2位の12勝6敗、中日は交流戦ワースト2位の7勝11敗を記録した。

 上位の3チームと5位の横浜DeNAベイスターズの順位はそのままだが、東京ヤクルト・スワローズは交流戦トップの14勝4敗を記録し、2位以下との差を広げた。広島東洋カープは交流戦ワーストの5勝13敗ながら、直前に4位だった中日の下落もあり、何とか3位を維持している。上下のチームが入れ替わった横浜DeNAは、9勝9敗だった。

 一方、パ・リーグは、交流戦の前後で埼玉西武ライオンズとオリックス・バファローズの順位が入れ替わり、埼玉西武は4位→3位、オリックスは3位→4位となった。

 もっとも、交流戦で各チームの結果に違いがあったセ・リーグと違い、パ・リーグの6チームは、交流戦の勝率が.444~.556の間に収まる。千葉ロッテ・マリーンズが10勝8敗、東北楽天ゴールデンイーグルス、福岡ソフトバンク・ホークス、埼玉西武の3チームが9勝9敗、オリックスと北海道日本ハム・ファイターズは8勝10敗だ。大きく勝ち越したチームも大きく負け越したチームもなく、いずれのゲーム差も交流戦の前からそう変わっていない。

 6月13日~16日のオフを挟み、17日からは、同じリーグのチームが対戦する通常の試合が再び始まる。

 なお、こちらでは、交流戦で優勝したチームが、その年にリーグ優勝を飾っているかどうかについて書いた。

「交流戦で優勝したチームは、リーグ優勝も飾っているのか。今年の交流戦は東京ヤクルトが優勝」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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