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シーズンの4分の1を終え、3連敗以上は一度もなし。ただし、勝率は5割未満

宇根夏樹ベースボール・ライター
アトランタ・ブレーブス May 21, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、アトランタ・ブレーブスは、3連敗以上を一度も喫していない。最長でも2連敗は、ニューヨーク・メッツサンディエゴ・パドレス、ブレーブスの3チームだ。ア・リーグを含めた30チームのなかに、連敗なしは存在しない。

 メッツとパドレスのシーズン勝率は.650を超えている。一方、ブレーブスの勝率は.500に満たない。42試合を終えて19勝23敗、勝率.452だ。同じナ・・リーグ東地区のメッツに、9ゲーム差をつけられている。

 メッツの2連敗は4月10日~11日の1度、パドレスは4月12日~13日と4月15日~16日の2度だ。それに対し、ブレーブスの2連敗は、5月22日~23日が8度目。メッツとパドレスの合計回数の2倍を超える。

 また、ブレーブスは3連敗以上がないのと同じく、3連勝以上も皆無だ。こちらは、ワシントン・ナショナルズピッツバーグ・パイレーツと並び、最も短い。3連敗以上と3連勝以上がどちらもないのは、ブレーブスだけということになる。

 もっとも、ブレーブスの勝率は、ナショナルズとパイレーツよりは高い。2連勝の回数は、ナショナルズが3度、パイレーツが4度、ブレーブスは5度だ。

 昨シーズンのブレーブスは、開幕8試合で4連敗と4連勝を記録したものの、42試合を終えた時点では、今シーズンとまったく同じ、19勝23敗だった。そこから、途中補強が功を奏したこともあり、88勝73敗で4年連続となる地区優勝を遂げ、ディビジョン・シリーズとリーグ・チャンピオンシップ・シリーズに続き、ワールドシリーズも制した。

 今シーズンの場合、波に乗ることができていない(3連勝以上がない)ものの、波に呑まれて沈んではおらず(3連敗以上はない)、ここから浮上するチャンスは、まだ十分ありそうだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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