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松井秀喜と大谷翔平のどちらともチームメイトだった選手はいるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
松井秀喜 SEPTEMBER 29, 2010(写真:ロイター/アフロ)

 松井秀喜は、2003年から2012年まで、メジャーリーグの4チームでプレーした。一方、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のメジャーデビューは、2018年だ。松井のラスト・シーズンから数えて、6年後となる。

 もちろん、2人は、チームメイトにはなっていない。だが、彼らのどちらとも、チームメイトだった選手はいる。例えば、アレックス・カッブ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)がそうだ。

 カッブは、2011年にタンパベイ・レイズの選手としてデビューした。その翌年、松井はレイズで34試合に出場し、カッブは23試合の先発マウンドに上がった。そのうちの8試合は、重なっている。2人とも出場したということだ。さらに、その半数の4試合は、DHと先発投手の「セット」だった。

 また、昨シーズン、カッブは、エンジェルスで投げた。大谷もカッブも先発投手なので、同じ試合には登板していないが、DHと先発投手の「セット」は多い。カッブの18登板中15試合は、大谷がDHとして出場した。カッブの登板には、DHのないナ・リーグのホーム・ゲームが1試合あるので、「セット」の割合は88.2%(15/17)となる。

 他には、トレバー・ケイヒルカート・スズキ(エンジェルス)も、松井と大谷のどちらとも、チームメイトだったことがある。ケイヒルは、2011年のオークランド・アスレティックス(松井)と2019年のエンジェルス(大谷)。スズキは、2011年のアスレティックス(松井)と2021~22年のエンジェルス(大谷)だ。

 この他、ピーター・ボージャスは、少し判断に迷う。2010年のエンジェルスで、松井とチームメイトだったことは間違いない。同じ試合にも出場している。さらに、2019年も、6年ぶりにエンジェルスへ戻ってプレーした。ただ、この年の大谷は、開幕から故障者リストに入っていて、5月7日に復帰した。ボージャスは、大谷と入れ替わるように、5月7日に40人ロースターから外され、その3日後に解雇されている。

 なお、見落としがなければ、現時点ではボージャスを含めて4人だが、松井の元チームメイトのなかには、今シーズンもプレーしている選手が何人かいる。彼らは、これから、大谷ともチームメイトになるかもしれない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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