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大谷翔平は日本人選手最速の100本塁打に加え「エンジェルス最速」も塗り替える!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)May 14, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、メジャーリーグ通算100本塁打まで、あと1本に迫っている。

 日本人選手では最速(最少試合)の到達となることは、まず間違いない。松井秀喜の100本塁打は636試合目(2007年8月5日)、イチローは1851試合目(2012年7月30日)だった。大谷の通算出場は、5月14日のダブルヘッダー1試合目を終えた時点で443試合だ。ここには、登板のみで打順に入らなかった15試合は含めていない。

 通算50本塁打以上の日本人選手は、この3人だけだ。ちなみに、イチローは、最初の99本をシアトル・マリナーズの選手として打った後、2012年のシーズン途中にニューヨーク・ヤンキースへ移り、通算100本塁打に到達した。

 また、大谷は、エンジェルスの最速記録も塗り替えそうだ。

 これまでに、通算1本目から100本目までのホームランを、すべてエンジェルスの選手として記録したのは9人。彼らのうち、最も少ない試合で通算100本塁打に達したのは、456試合のトロイ・グロスだ。503試合のマイク・トラウトは、球団3位。465試合のティム・サーモンに次ぐ。

筆者作成
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 なお、ジャック・ハウエルは、通算1本も100本目もエンジェルスの選手として記録しているが、79本目から84本目までの6本は、サンディエゴ・パドレスの選手として打った。1991年の夏にエンジェルスからパドレスへ移ったハウエルは、再びエンジェルスへ戻るまでに、日本プロ野球でもプレーしている。1992~94年にヤクルト・スワローズ、1995年は読売ジャイアンツの選手として、4シーズンに計100本塁打。シーズン38本塁打の1992年は、本塁打王を獲得した。

 通算100本塁打のメジャーリーグ(ナ・リーグとア・リーグ)最速は、325試合のライアン・ハワードだ。400試合未満で100本塁打に到達した選手は、13人を数える。ハワードに次いで出場試合の少ない、347試合のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)をはじめ、約半数の6人は、現役選手だ。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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