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40代で満塁本塁打を打った選手たち。中島宏之はあと3ヵ月で40歳

宇根夏樹ベースボール・ライター
中島宏之(読売ジャイアンツ)Mar 17, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月27日、中島宏之(読売ジャイアンツ)は、4回表、1死満塁の場面でホームランを打った。39歳8ヵ月で満塁本塁打は、球団の最年長記録を更新。阿部慎之助の39歳5ヵ月(2018年9月16日)を上回った。ちなみに、阿部が塗り替えるまでは、中島治康の39歳0ヵ月(1948年7月4日)が球団最年長だった。

 読売には不在ながら、40代で満塁本塁打を記録した選手は、調べたところ、14人が見つかった(見落としがないことを願う。あれば、教えてください)。彼らのうち、ジョージ・アルトマン大島康徳は、40歳となってから2本ずつ打っているので、40代の選手による満塁本塁打は延べ16本だ。

筆者作成
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 年齢の順に上から5人を並べると、43歳6ヵ月の大島(1994年5月4日)、42歳6ヵ月の門田博光(1990年9月9日)、42歳4ヵ月の金本知憲(2010年8月25日)、42歳0ヵ月のアルトマン(1975年4月6日)、41歳7ヵ月の井口資仁(2016年7月19日)となる。

 井口は、その前に12度、満塁の場面でホームランを打っている。通算13本の満塁本塁打は、歴代5位タイ。これらの他に、メジャーリーグでも2006年5月20日と6月25日にグランドスラムを記録しているので、日米の合計は15本だ。ちなみに、メジャーリーグで打った相手は、リッチ・ヒルブラッド・リッジ。ヒルは、42歳の今も現役選手だ。ボストン・レッドソックスのローテーションに入っている。

 12球団中、40代の選手による満塁本塁打がないのは、読売と東京ヤクルト・スワローズの2球団だ。

 中島は、3ヵ月後の7月31日に40歳の誕生日を迎える。また、今年の1月5日に40歳となった青木宣親(東京ヤクルト)は、過去2年とも満塁本塁打を記録している。中島と同じく、青木も2021年9月28日の満塁本塁打により、球団の最年長記録を塗り替えた。この時点の年齢は、39歳8ヵ月。古田敦也の38歳8ヵ月(2004年4月25日)を追い抜いた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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