鈴木誠也とは順序が逆だが、カブスの歴代背番号「27」には、日本プロ野球でもプレーした選手が10人
シカゴ・カブスで背番号「27」のユニフォームを着て、メジャーリーグの試合に出場した選手は、ベースボール・リファレンスによると、1932年のボボ・ニューサムから2021年のザック・デイビーズまで、51人を数える。今シーズン、鈴木誠也は、その52人目になるということだ。
鈴木とは順序が逆だが、これまでの51人中10人は、日本プロ野球でもプレーした。約5人に1人という割合は、かなり多い気がする。
10人のうち、ウィリー・バンクス、スコット・サンダース、フィル・コークは投手、あとの7人は野手だ。ヘクター・クルーズとケーシー・マギー以外の野手5人は、日本プロ野球で1シーズンに30本以上のホームランを打ち、クラレンス・ジョーンズは、近鉄バファローズ時代の1974年(38本)と1976年(36本)に本塁打王を獲得した。
マギーも、東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーした2013年は、30本塁打まであと2本に迫った。読売ジャイアンツでは、2017年に、ホームランこそ18本ながら、48本の二塁打を打っている。この本数は、日本プロ野球の歴代3位タイだ。セ・リーグに限ると、最も多い。福留孝介(中日ドラゴンズ)が2006年に記録した、47本を上回った。
ちなみに、マギーと福留は、2008年にカブスでチームメイトだった。マギーは、この年の9月2日にメジャーデビュー。出場は9試合に過ぎなかったが、そのうちの7試合は福留も出場し、9月23日には「アベック二塁打」を記録している。その1ヵ月後に、マギーはウェーバー経由でミルウォーキー・ブルワーズへ移った。福留は、2011年の夏までカブスでプレーした。
また、デリック・メイは、カブスで最も長く「27」を背負った選手だ。1990~94年の5シーズンは、1968~72年のフィル・リーガンと並ぶ。2人に次ぐのは、アディソン・ラッセルの4シーズン(2016~19年)。鈴木は、カブスと5年8500万ドルの契約を交わしている。
各球団の現在の背番号「27」については、こちらで書いた。