日本プロ野球には「ハーパーに本塁打を打たれたことのある投手」が5人。その当時のことを思い出した!?
ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)に、日本プロ野球でプレーする気があるとは思えない。インスタグラムのストーリーに、読売ジャイアンツのユニフォームを着た自身の画像をアップしたのは、ロックアウトにより、シーズンがいつ始まるのかわからないことに対するジョークだろう。
ちなみに、現在の日本プロ野球には、メジャーリーグでハーパーにホームランを打たれたことがある投手もいる。調べたところ、5人が見つかった。読売のルビー・デラロサ(2015年5月12日)、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大(2015年6月9日)、オリックス・バファローズのジェシー・ビドル(2019年3月30日)、阪神タイガースのチェン・ウェイン(2019年9月28日)、北海道日本ハム・ファイターズのジョン・ガント(2021年4月18日)がそうだ。
デラロサと田中が打たれたのは5年以上も前だが、あとの3人は割と最近だ。チェンにとっては、この1本がメジャーリーグで最後に打たれたホームランとなった(少なくとも現時点では)。ハーパーとチェンの対戦は多く、通算32打数9安打(打率.281)。二塁打が2本、三塁打は1本なので、ヒットの半数近くは長打だ。ガントは、被本塁打からまだ1年経っていない。この試合は、5イニングを投げて2失点ながら、ハーパーとの対戦結果は、ホームラン、四球、二塁打。その前の6打席は、2016年が四球と敬遠四球、2018年はライト・ライナーと三振と2四球なので、通算9打席中7打席が出塁だ。
また、ホームランは打たれていないものの、福岡ソフトバンク・ホークスのタイラー・チャトウッドは、ハーパーと5打席で対戦し、一度も討ち取ったことがない。2017年の3打席は、二塁打、シングル・ヒット、四球。2019年の2打席は、シングル・ヒット2本だった。
一方、メジャーリーグの球団に在籍している投手のうち、ハーパーに打たれまくっているのは、ワシントン・ナショナルズのエリック・フェディーだ。通算の対戦成績は、18打数9安打。しかも、ホームランが5本だ。2018年まではともにナショナルズにいたが、ハーパーは2019年から、ナショナルズと同じナ・リーグ東地区のフィリーズでプレーしている。
ハーパーは2010年のドラフト全体1位、フェディーは2014年の全体18位だが、現在の年齢はどちらも29歳。ナショナルズだけでなく、ラスベガス高でもチームメイトだった。フェディーの入団会見には、ハーパーも出席した。