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「シーズン20本塁打」を継続中の打者たち。最長は6年連続の鈴木誠也と丸佳浩、パは5年連続の山川穂高

宇根夏樹ベースボール・ライター
山田哲人(左)と鈴木誠也 AUGUST 7, 2021(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 昨年、20本以上のホームランを打った選手は、セ・リーグに12人、パ・リーグに8人いた。計20人のうち、半数の10人は、一昨年も20本塁打以上を記録している。2020年の20本塁打以上は、セ・リーグが8人、パ・リーグは6人だった。

 シーズン20本塁打以上を継続している選手のなかで、そのストリークが最も長いのは、4年前までチームメイトだった鈴木誠也(広島東洋カープ)と丸佳浩(現・読売ジャイアンツ)だ。どちらも本塁打王を獲得したことはないが、2016年から6年続けて20本以上のホームランを打っている。今年はメジャーリーグでプレーする予定の鈴木は、6年連続25本塁打以上だ。丸は、ストリーク直前の2014年と2015年も、2年続けて20本塁打まであと1本に迫った。パ・リーグは、山川穂高(埼玉西武ライオンズ)の5年連続が、継続中では最も長い。

 ちなみに、過去6年(2016~21年)に20本塁打以上が5度以上は、この3人だけではない。山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)とブランドン・レアード(現・千葉ロッテ・マリーンズ)もそうだ。ただ、2020年の山田は94試合で12本塁打、レアードは39試合で6本塁打に終わり、それぞれのストリークは、2014~19年の6年連続と2015~19年の5年連続(25本塁打以上)で途切れた。

筆者作成
筆者作成

 岡本和真(読売)は、2018年から4年連続30本塁打以上。また、2020年から2年連続25本塁打以上のレオネス・マーティン(千葉ロッテ・マリーンズ)は、メジャーリーグと日本プロ野球で打ったホームランを合計すると、3年連続20本塁打以上となる。2019年の本数は、クリーブランド・インディアンズで9本、千葉ロッテで14本なので、計23本だ。

 なお、昨年、20本塁打以上の20人中7人、32本の杉本裕太郎(オリックス・バファローズ)、24本の佐藤輝明(阪神タイガース)、22本のジェフリー・マルテ(阪神)と牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)、21本の島内宏明(東北楽天ゴールデンイーグルス)と栗原陵矢(福岡ソフトバンク・ホークス)、20本のジェリー・サンズ(阪神)は、初の到達だ。

 佐藤と牧は、昨年がプロ1年目。サンズと栗原は、一昨年も20本塁打に近く、19本と17本だった。あとの3人は15本塁打以上も初だが、マルテはロサンゼルス・エンジェルス時代の2016年に、88試合で15本のホームランを打っている。島内はそれまで、2017年の14本塁打が最も多かった。本塁打王を獲得した杉本は、二桁に達したシーズンもなく、2016~20年は計76試合で9本だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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