今年達成が期待される「打者の金字塔」。福留孝介は2000安打まで49本。中村剛也は三振の歴代トップへ
過去2年と違い、今年、通算2000安打に到達する選手は、現れないかもしれない。あと49本の福留孝介(中日ドラゴンズ)をはじめ、残り200本未満の4人とも、昨年と同じ本数ではマイルストーンに届かない。一昨年と同じ本数でも同様だ。過去10年(2012~21年)のうち、達成者ゼロは2014年と2019年の2度。2020年は坂本勇人(読売ジャイアンツ)、2021年は栗山巧(埼玉西武ライオンズ)が、2000本目のヒットを打った。
通算300本塁打も、誰も到達しない可能性がある。こちらも福留が最も近く、あと15本だが、メジャーリーグから戻ってきた2013年以降、15本以上のシーズンは2015年(20本)と2017年(18本)の2度。直近の3シーズンは、合計15本だ。あと36本の中田翔(読売)は、復活すれば届くかもしれないが、これまでのキャリアハイ+5本を要する。
通算200本塁打は、あと2本のブランドン・レアード(千葉ロッテ・マリーンズ)が当確。あと23本の山川穂高(埼玉西武)も、届くのではないか。直近2年の各24本塁打を含め、2017年以降、5シーズン続けて23本以上を記録している。あと18本の鈴木誠也(広島東洋カープ)は、メジャーリーグで日米通算200本塁打とするはず。20本未満に終わった場合は、期待外れと評されそうだ。
一方、通算1000打点は、達成者ゼロということはないだろう。あと16打点の松田宣浩(福岡ソフトバンク・ホークス)を筆頭に、6人が到達まで100打点を切っている。
前人未到の記録に迫っているのは、中村剛也(埼玉西武)だ。あと86三振を喫すると、史上初の通算2000三振となる。昨年、1838三振の谷繁元信を追い抜き、現時点で上にいるのは、1955三振の清原和博だけ。あと41三振で清原に並び、その次の三振で歴代単独トップに立つ。また、中村は、あと1打点を挙げると、1272打点のアレックス・ラミレスに並び、歴代トップ20にランクインする。史上14人目の通算450本塁打も、あと8本で達成だ。中村のすぐ上には、444本塁打の長嶋茂雄がいる。
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