吉田正尚(オリックス・バファローズ)と近藤健介(北海道日本ハム・ファイターズ)、鈴木誠也(広島東洋カープ)の3人は、2018年から、出塁率.400以上を4年続けている。各シーズンの出塁率は、吉田が.403→.413→.453→.429、近藤が.427→.422→.465→.413、鈴木は.438→.453→.409→.433だ。

 吉田と近藤は、その直前の2017年も出塁率.400以上――それぞれ.410と.567――だが、規定打席に達していない。2人とも、300打席未満だ。2017年の鈴木は、出塁率.389だった。近藤と鈴木の出塁率.400以上は、現在のストリーク以外に1度ずつ。近藤は2015年に.405、鈴木は2016年に.404を記録している。

 シーズン出塁率.400以上を5年以上続けた選手は、調べたところ、1950年以降に7人が見つかった。王貞治が17年連続(1963~79年)、落合博満が13年連続(1981~93年)、イチロー松井秀喜が7年連続(1994~2000年、1996~2002年)、トーマス・オマリー小笠原道大柳田悠岐(福岡ソフトバンク・ホークス)の3人は、5年連続(1992~96年、2000~04年、2014~18年)だ。

 この出塁率は、現行の計算方法、「(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)」による数値だ。また、こちらも現行の規定打席、「チームの試合数×3.1」をクリアしたシーズンを対象としている。

筆者作成
筆者作成

 ストリークが途切れた1980年の王は、出塁率.342。この年を最後に引退した。1973年(.500)と1974年(.532)の王以外に、シーズン出塁率.500以上を記録した選手はいない。落合は、1981~96年の16シーズン中、出塁率.400以上が15度だ。このスパンのあと1シーズン、読売ジャイアンツ1年目の1994年は、出塁率.393だった。16年連続の出塁率.390以上ということになる。

 イチローと松井は、ストリークを継続したまま、メジャーリーグへ移った。ロックアウトが終われば、鈴木もそうなるはずだ。メジャーリーグ1年目の出塁率は、2001年のイチローが.381、2003年の松井は.353。シーズン出塁率.400以上を記録した日本人メジャーリーガーは、2004年のイチロー(.414)しかいない。松井は、それと同じ年の出塁率.390が最も高かった。イチローと松井の出塁率は、この年のア・リーグ2位と11位に位置した。

 5年連続の3人のうち、オマリーは、5年目の1996年が実質的な現役最終年となった(独立リーグの監督を務めた1998年に出場2試合)。2005年の小笠原は、出塁率こそ.362ながら、自己最多の37本塁打を記録した。小笠原のシーズン30本塁打以上は、2004年の18本を挟み、4年連続(2000~03年)と6年連続(2005~10年)だ。2019年の柳田は、出場38試合(出塁率.420)。2020年は出塁率.449、2021年は.388を記録している。

 一方、シーズン出塁率.400以上のストリークが4年でストップしたのは、8人だ。

筆者作成
筆者作成

 その「5年目」が規定打席未満の出塁率.400以上だった2人のうち、1988年のランディ・バース(.404)は94打席、2003年のロベルト・ペタジーニ(.457)は414打席。ペタジーニの場合、規定打席に足りない分を20打数0安打としても、出塁率は.435となる。2004年は規定打席に到達し、出塁率.409を記録した。

 なお、2021年の出塁率.400以上は、吉田と近藤、鈴木の他に2人。.420の森友哉(埼玉西武ライオンズ)と.408の村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)がそうだ。どちらも2度目。2019年に.413の森は2年ぶり、2020年に.427の村上は2年連続としている。

 別のストリーク、岡本和真(読売)がリーチをかけている3年連続の二冠王については、こちらで書いた。

「岡本和真は、野村克也と王貞治しか達成していない「3年連続の二冠王」にリーチ。2年連続で止まったのは…」