三冠王にはなっていないものの、この13人は、首位打者、本塁打王、打点王をいずれも獲得している。ちなみに、三冠王は7人(延べ11度)。中島治康(1938年秋)、野村克也(1965年)、王貞治(1973~74年)、落合博満(1982、85~86年)、ブーマー・ウェルズ(1984年)、ランディ・バース(1985~86年)、松中信彦(2004年)がそうだ。

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 13人のうち、川上哲治中西太長嶋茂雄の3人は、3タイトルをそれぞれ2度以上獲得した。一方、三冠王の7人中、野村の首位打者とブーマーの本塁打王は、どちらも1度だけだ。

 また、長嶋は、3種類の二冠王をすべて達成している。1958年が本塁打王&打点王、1961年が首位打者&本塁打王、1963年は首位打者&打点王だ。三冠王を別にすると、二冠王が3種類は、他に誰もいない。例えば、川上の二冠王は、3度とも首位打者&打点王。中西は、本塁打王&打点王と首位打者&本塁打王が2度ずつだ。王は、首位打者&打点王がない。首位打者を獲得した5シーズンは、首位打者&本塁打王が3度(1968~70年)、三冠王が2度(1973~74年)だ。1968~70年のセ・リーグは、長嶋が打点王を獲得した。

 一方、3タイトルをいずれも獲得し、三冠王も二冠王もないまま、キャリアを終えた選手は、今のところ、一人もいない。小鶴誠レロン・リーは、首位打者、本塁打王、打点王が各1度だが、2人とも、本塁打王と打点王を同じシーズンに獲得している。

 ただ、山本浩二の場合、1979年のシーズンを終えた時点では、二冠王なしで3タイトルだった。1975年が首位打者、1978年が本塁打王、1979年は打点王だ。

 3タイトル中2タイトルを獲得している現役選手――2021年に一軍の試合に出場――は、6人いる。埼玉西武ライオンズの中村剛也(本塁打王6度/打点王4度)、2021年に福岡ソフトバンク・ホークスでプレーしたアルフレド・デスパイネ(本塁打王1度/打点王1度)とウラディミール・バレンティン(本塁打王3度/打点王1度)、横浜DeNAベイスターズのネフタリ・ソト(本塁打王2度/打点王1度)、東北楽天ゴールデンイーグルスの浅村栄斗(本塁打王1度/打点王2度)に、読売ジャイアンツの岡本和真(本塁打王2度/打点王2度)だ。この6人以外には、ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智も、2016年に横浜DeNAで本塁打王と打点王を獲得している。

 彼らのうち、浅村とバレンティンは、二冠王になっていない。浅村は、打点王が2013年と2018年、本塁打王は2020年。バレンティンは、本塁打王が2011~13年、打点王は2018年だ。

 連続の二冠王と、二冠王&リーグ2位の選手については、それぞれ、こちらで書いた。

「岡本和真は、野村克也と王貞治しか達成していない「3年連続の二冠王」にリーチ。2年連続で止まったのは…」

「「三冠王」に迫った打者たち。二冠&1厘差未満の打率2位や1打点差の打点2位、2本差の本塁打2位も」