昨年、セ・リーグを制した東京ヤクルト・スワローズには、規定投球回に到達した投手が一人もいなかった。143イニングどころか、130イニングに達した投手もおらず、小川泰弘の128.1イニングが最も多かった(「チーム1位の防御率、勝ち星、奪三振…を記録した投手。6勝の「最多勝投手」や100未満の「奪三振王」も」)。最下位に終わった2020年も、規定投球回以上は不在ながら、小川が到達まで1イニングに迫った。

 規定投球回以上ゼロのリーグ優勝は、史上2球団目だ。最初の球団は、2019年の埼玉西武ライオンズなので、セ・リーグでは、昨年の東京ヤクルトが初となる。

 2019年の埼玉西武が挙げた756得点は、他の5球団より110点以上多かった。昨年の東京ヤクルトも、625得点はリーグ最多。2位とは、66得点の差があった。リーグ・ベストの出塁率とOPS、2位のホームランは、いずれも共通する。

 一方、2019年の埼玉西武はリーグ・ワーストの防御率4.35、昨年の東京ヤクルトは3位の防御率3.48だ。それぞれのセーブは5位の35と1位の44、ホールドは6位の91と1位の149。2019年のパ・リーグで110ホールド以下の球団は埼玉西武しかなく、昨年のセ・リーグで115ホールド以上は東京ヤクルト以外になかった。史上最多の50ホールドを記録した清水昇を除いても、東京ヤクルトのホールドは99を数え、セ・リーグの3球団を上回る。

筆者作成
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 なお、昨年、パ・リーグ優勝のオリックス・バファローズには、規定投球回に到達した投手が3人いた。山本由伸が193.2イニング、宮城大弥が147.0イニング、田嶋大樹は143.1イニングを投げた。規定投球回以上が4人以上の球団は、パ・リーグもセ・リーグもなかった。オリックスの他には、北海道日本ハム・ファイターズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、埼玉西武に、中日ドラゴンズと広島東洋カープが3人ずつ。規定投球回以上がいなかったのは、東京ヤクルトと横浜DeNAベイスターズだ。この2球団は、2020年も0人だった。

 オリックスの山本と宮城は、防御率1.39と2.51を記録し、リーグのトップ2に並んだ(田嶋の防御率3.58は11位)。防御率1位と2位のチームメイトについては、こちらで書いた。なかには、防御率のトップ2がいながら、リーグ最下位に終わった球団もある。

「防御率トップ2がチームメイトはこれまで何度!? 現時点のパ1位と2位はオリックスの山本と宮城」