シーズン終了とともに、サンフランシスコ・ジャイアンツの先発投手陣は「解体」した。それぞれ20試合以上に先発した5人のうち、メジャーリーグ3年目を終えたローガン・ウェブを除く、ケビン・ゴーズマンアンソニー・デスクラファーニアレックス・ウッドジョニー・クエイトの4人はFAになった。

 クエイトの契約には、来シーズンの球団オプション、年俸2200万ドルがついていたが、ジャイアンツはそれを行使せず、解約金の500万ドルを支払うほうを選んだ。今シーズンのクエイトの防御率と年齢は、それぞれ4.08と35歳。ともに、5人のなかで最も高かった。また、クエイトは21先発、他4人は25先発以上だった。

 リーグ3位の防御率3.44を記録した先発投手陣は、シーズン107勝を挙げた大きな要因の一つだ。ジャイアンツは、ローテーションの再整備に動く必要に迫られた。人数を揃えるだけならともかく、それなりに計算できる投手となると、なかなか難しそうに思えた。

 けれども、オフに入って1ヵ月経っていないにもかかわらず、来シーズンのローテーションは、早くも4枠が固まりつつある。

 まず、デスクラファーニを3年3600万ドルで呼び戻した。ウッドとも、再契約の合意に達したようだ。ESPNのジェフ・パッサンは、年平均1000万ドル以上の2年契約、とツイートしている。また、ゴーズマンはトロント・ブルージェイズへ去った――5年1億1000万ドルの契約を得た――が、ロサンゼルス・エンジェルスからFAになったアレックス・カッブとの契約が近いらしい。金額と年数は不明ながら、MLBネットワークのジョン・ヘイマンがそう報じている。

 ウェブ、デスクラファーニ、ウッド、カッブ。

 目を瞠るほどのカルテットではない。今シーズン、規定投球回に達したのは、デスクラファーニしかいない。とはいえ、ウェブしか残っていなかった状況とそこからの時間を考えれば、ここまでの再整備は、悪くないどころか、上出来のような気がする。ウェブとウッドは135イニング以上、カッブは93.1イニングを投げ、4人とも防御率3.85以下を記録した。カッブに関して言えば、ホームランを打たれることが少なく、9イニング平均0.48本は、90イニング以上の146人中4位に位置した。

 今シーズンの開幕時点のローテーションは、ゴーズマン、クエイト、ウェブ、デスクラファーニ、アーロン・サンチェスの5人だった。ウッドが加わったのは4月半ば。サンチェスは5月上旬に故障者リストへ入り、その後、8月に解雇された。下馬評は決して高くなかったものの、ゴーズマンとデスクラファーニはベストシーズンを過ごし、ウェブはブレイクした。

 あと1枠次第だが、来シーズンの開幕は、今シーズン以上の5人で迎えることができるかもしれない。例えば、ニューヨーク・メッツからFAになったマーカス・ストローマンが加われば、そうなるだろう。