オリックス退団のジョーンズはこのまま引退!? 日米通算300本塁打まであと2本
日本シリーズ第6戦の9回裏、2死二塁の場面で代打として登場したアダム・ジョーンズ(オリックス・バファローズ)は、申告敬遠で一塁へ歩き、代走を送られた。
もしかすると、これが選手生活の最後になるかもしれない。
デイリースポーツをはじめ、いくつかのスポーツ紙は、ジョーンズの退団を、球団の方針として報じている。オリックスとしては、日本シリーズが始まる前から決めていたことだろう。今シーズンは、代打の37打席で打率.429(28打数12安打)と出塁率.568を記録し、日本シリーズ第5戦には代打としてホームランを打ったが、レギュラーシーズン全体の成績は、72試合で打率.234(154打数36安打)と出塁率.339、4本塁打に過ぎなかった。昨シーズンも、87試合で打率.258(302打数78安打)と出塁率.331、12本塁打に終わっている。現在の年齢は、36歳だ。
メジャーリーグでは、2011年から7シーズン続けて25本以上のホームランを打ち、2012年と2013年は30本以上ながら、2018年は145試合で15本、2019年は137試合で16本にとどまった。出塁率は高くなく、.340以上のシーズンは皆無だ。2013年以降の7シーズンは、.325に達したことすらない。
これでは、メジャーリーグと日本プロ野球、どちらの球団も、ジョーンズを欲しがりそうにない。メジャーリーグでは、来シーズンから、ア・リーグだけでなくナ・リーグもDH制を導入する可能性もあるが、ジョーンズをレギュラーのDHとして迎え入れようとする球団はないはずだ。マイナーリーグ契約を交わす球団があるかどうか、といったところではないだろうか。
メジャーリーグの通算本塁打は282本。日本プロ野球の2シーズンに打った16本を合わせ、日米通算298本だ。それぞれ、300本のマイルストーンまで、あと18本と2本に迫っているが、このまま届かなくてもおかしくない。ちなみに、ポストシーズンのホームランを含めると――記録として、そういう数え方は基本的にしないが――日米通算の本数は、ちょうど300本となる。メジャーリーグでは、2014年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第2戦に、ホームランを打った。ワールドシリーズに出場したことはない。
なお、ジョーンズがオリックスで記録した通算16本塁打は、歴代の「ジョーンズ(Jones)」のなかで5番目に多い。メジャーリーグの通算282本は、こちらの「ジョーンズ」の本塁本塁打ランキングでは、3位に位置する。ジョーンズが日本プロ野球で最初のホームランを打った時点における、それぞれのランキングは、こちらに掲載した。