Yahoo!ニュース

ジョーンズ本塁打ランキング。MLBもNPBも2位はあのAJ。来日初アーチを打ったオリックスのAJは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
アダム・ジョーンズ Apr 23, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月23日、アダム・ジョーンズ(オリックス・バファローズ)が、来日初ホームランを打った。開幕から4試合目のことだった。

 これは、日本プロ野球(NPB)で「ジョーンズ(Jones)」が記録したホームランとしては、通算350本目となる。最も多いのは、1970~77年に南海ホークスと近鉄バファローズで計246本塁打のクラレンス・ジョーンズだ。2013~14年に東北楽天ゴールデンイーグルスで50本塁打のアンドルー・ジョーンズ(アンドリュー・ジョーンズ)が、それに次ぐ。

 NPBでプレーした8人の「ジョーンズ」のうち、ホームランを打っていないのは、1994~95年に読売ジャイアンツで投げたジミー・ジョーンズだけだ。ただ、ジミーは、すべて単打ながら、28打数8安打(打率.286)を記録している。ちなみに、2007~08年に北海道日本ハムファイターズでプレーしたミッチ・ジョーンズは、121打数18安打(打率.149)だった。

 また、NPBでホームランを打った「ジョーンズ」の7人中4人は、メジャーリーグ(MLB)の「ジョーンズ本塁打トップ10」にランクインしている。東北楽天でプレーしたAJは、NPBとMLBのどちらも2位。日米で計484本塁打は、どの「ジョーンズ」よりも多い。オリックスのAJはMLBの3位。NPBでも、今シーズン中に3位まで浮上してもおかしくない。

筆者作成
筆者作成

 彼らだけでなく、NPBでプレーした「ジョーンズ」は、8人ともMLBでもプレーしている。そこでホームランを打てなかったのは、NPBで1本のミッチだけだ。もっとも、パワーがなかったわけではなく、2004年はAAで39本塁打、2009年はAAAで35本塁打。どちらの本数も、その年のそのクラスでは最も多かった。MLB出場は、2009年6月の8試合。ロサンゼルス・ドジャースで主に代打として起用され、13打数4安打(打率.308)を記録した。長打は、二塁打が1本だった。

 NPBで246本塁打のクラレンスは、MLBの58試合で2本塁打。1979~80年に中日ドラゴンズでプレーしたボビー・ジョーンズ(ボブ・ジョーンズ)は、MLBの314試合で20本塁打。出場174試合のNPBも、同じ本数だ。NPBではホームランのなかったジミーも、MLBでは2本打っている。1987年と1988年に1本ずつ記録した。こちらは、193打数32安打(打率.166)だ。

 なお、アンドルー(元・東北楽天)とアダム(現・オリックス)がMLBで記録した434本塁打と282本塁打は、「AJ本塁打」のトップ2でもある。このランキングの3位は、110本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事