ワールドシリーズ第1戦の2回裏、このイニングの先頭打者だったユリ・グリエル(ヒューストン・アストロズ)の打球は、ワンバウンドしたとはいえ、ほとんど減速することなく、投げ終えた直後のチャーリー・モートン(アトランタ・ブレーブス)の右脛に当たった。その打球を一塁手のフレディ・フリーマンが捕球し、ベースを踏んでグリエルをアウトにした。

 続いて、モートンは打者2人を空振り三振と一塁ライナーに仕留め、3人でイニングを終わらせた。3回裏もマウンドに上がり、1人目のホゼ・アルトゥーベから見逃し三振を奪ったところで、痛みを訴えて降板した。

 その後、ブレーブスは、X線検査の結果、モートンの右腓骨の骨折が判明したと発表した。それまではわからなかったとはいえ、レギュラーシーズンであれば、大事を取って、打球が当たった直後か、遅くとも、2回裏を終えた時点で交代していたのではないだろうか。

 ブレーブスは、第1戦に勝利を収めたものの、モートンが再びマウンドに立つのは、来春になる。第2戦と第3戦の先発投手は、それぞれ中5日のマックス・フリードイアン・アンダーソンで決まりだろうが、第4戦以降は不透明だ。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第4戦に投げるはずだったワスカー・イノーアは、右肩の故障により、直前に登板を回避した。こちらも、今年はもう投げられない。

 モートンの降板後は、A.J.ミンタールーク・ジャクソンタイラー・マツェックの3人が、いずれも1.1イニング以上を投げ、クローザーのウィル・スミスにつないだ。マツェックについては「この投手がいなければ、リーグ優勝は危うかった!? ワールドシリーズでもキーマンになるはず」でも書いたが、モートンがいなくなったことにより、彼らの重要性はさらに増すことになる。