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各球団のCS進出回数。読売は今年が13度目、オリックスは3度目

宇根夏樹ベースボール・ライター
今年のCSは11月6日から(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

 セ・リーグもパ・リーグも、リーグ優勝はまだ決まっていないが、クライマックス・シリーズ(CS)進出の3球団は、どちらもすでに確定している。セ・リーグは、東京ヤクルト・スワローズ阪神タイガース読売ジャイアンツ。パ・リーグは、千葉ロッテ・マリーンズオリックス・バファローズ東北楽天ゴールデンイーグルスだ。

 今年を含めた各球団のCS進出回数は、以下のとおり。ちなみに、昨年はセ・リーグのCSがなく、パ・リーグは上位2球団による1ステージだった。

筆者作成
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 読売の進出は両リーグで最も多く、今年が13度目となる。9度目の阪神はセ・リーグで2番目に多く、6度目の東京ヤクルトはセ・リーグ3位の中日ドラゴンズに並んだ。

 東京ヤクルト、阪神、読売の3球団によるCSは、2015年に続く2度目だ。6年前のレギュラーシーズンは、1位が東京ヤクルト、2位が読売、3位が阪神で、ファースト・ステージもファイナル・ステージも、上位の球団が勝ち上がった。今年の場合、読売の3位は確定しているので、同じ3球団でも同じ順位にはならない。だが、2ステージとも同じ対戦カードの可能性はある。阪神がレギュラーシーズンを2位で終え、さらに、読売がファイナル・ステージへ進むと、そうなる。

 セ・リーグのCSは「読売、中日、阪神」の年と「読売、中日、東京ヤクルト」の年が多く、それぞれ3度を数える(3球団の順位は問わず)。もっとも、前者は2007~08年と2010年、後者は2009年と2011~12年だ。どちらの「3球団」も、2013年以降はない。中日のCS進出は、2012年が最後。パ・リーグの球団を含め、最もCSから遠ざかっている。

 一方、千葉ロッテのCS進出は7度目、東北楽天は5度目、オリックスは3度目だ。この3球団は、パ・リーグのなかで進出回数の少ないほう、4位、5位、6位に位置する。前年終了の時点で、オリックスの進出2度は、両リーグのどの球団よりも少なかった。

 この3球団によるCSは、今年が初めてだ。オリックスと東北楽天、あるいはオリックスと千葉ロッテの2球団が同じ年にCSへ進んだことも、これまではなかった。千葉ロッテと東北楽天は、2013年に揃い踏みしている。この年は、1位が東北楽天、2位が埼玉西武ライオンズ、3位が千葉ロッテ。千葉ロッテがファースト・ステージで埼玉西武を倒し、ファイナル・ステージは東北楽天が千葉ロッテを下した。

 パ・リーグのCSは「福岡ソフトバンク・ホークス北海道日本ハム・ファイターズ、千葉ロッテ」の年と「福岡ソフトバンク、北海道日本ハム、埼玉西武」の年が、それぞれ3度で最も多い(3球団の順位は問わず)。こちらは、前者が2007年と2015~16年、後者は2011~12年と2018年だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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