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セ・パ優勝の行方。東京ヤクルトと阪神、オリックスと千葉ロッテ、残り試合の全パターンはこうなる

宇根夏樹ベースボール・ライター
東京ヤクルトは残り試合に負けなければ、勝てなくても優勝 June 19,2020(写真:アフロ)

 どの球団も、レギュラーシーズンは残り5試合以下となったが、セ・リーグもパ・リーグも、リーグ優勝の行方は、まだ定まっていない。10月23日を終え、セ・リーグは東京ヤクルト・スワローズ阪神タイガース、パ・リーグはオリックス・バファローズ千葉ロッテ・マリーンズに優勝の可能性がある。

 現時点の勝率(勝敗分)と残り試合は、東京ヤクルトが勝率.587(71勝50敗18分)であと4試合、阪神が勝率.580(76勝55敗10分)であと2試合、オリックスが勝率.556(69勝55敗18分)であと1試合、千葉ロッテは勝率.555(66勝53敗19分)であと5試合だ。どちらのリーグも、上位2球団の対戦はすでに終わっている。

 ここからの勝敗と引き分けの組み合わせによる、各リーグの優勝の行方は、以下のとおり。

筆者作成
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 セ・リーグの90パターン中、東京ヤクルトの優勝は65パターン、阪神の優勝は25パターンだ。東京ヤクルトが1勝3敗0分で阪神が0勝1敗1分の場合、小数点第4位を四捨五入した勝率はいずれも.576だが、東京ヤクルトの.5760000…(72勝53敗18分)に対し、阪神は.5757575…(76勝56敗11分)なので、わずかに上回る東京ヤクルトの優勝となる。

 パ・リーグの63パターンは、オリックスの優勝が36パターン、千葉ロッテの優勝が27パターンだ。こちらは、オリックスが0勝0敗1分で千葉ロッテが3勝2敗0分だと、両球団とも69勝55敗19分、勝率.556で並ぶ。この場合、リーグ優勝は千葉ロッテだ。その規定については、数日前に「リーグ優勝はオリックスか千葉ロッテか。残り試合の勝敗と引き分け、全280パターンはこうなる」で書いた。

 なお、リーグ優勝を逃した球団(リーグ2位)が、クライマックス・シリーズのファースト・ステージで対戦する相手(リーグ3位)は、すでに決まっている。セ・リーグは読売ジャイアンツ、パ・リーグは東北楽天ゴールデンイーグルスだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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