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ポストシーズンの連続試合安打。この選手は史上最長まであと2試合。元・東京ヤクルトのあの選手も…

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイケル・ブラントリー(ヒューストン・アストロズ)Oct 12, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨年のディビジョン・シリーズ第1戦以降、マイケル・ブラントリー(ヒューストン・アストロズ)は、ポストシーズンのどの試合でもヒットを打っている。昨年のディビジョン・シリーズ4試合とリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ7試合に、今年のディビジョン・シリーズ4試合だ。15試合連続安打は、ポストシーズン史上5番目に長い。ここから欠場がない場合、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第1戦と第2戦にヒットを打つと、史上最長の17試合連続安打に並び、第3戦もそうなら、新記録を樹立する。

 ただ、ブラントリーが望んでいるのは、このストリークの継続よりもワールドシリーズ優勝だろう。2013年と2017年以降はポストシーズンに出場しているが、まだワールドチャンピオンのメンバーにはなっていない。2018年まで在籍していたクリーブランド・インディアンズは、1948年を最後にワールドシリーズ優勝から遠ざかっている。アストロズのワールドシリーズ優勝は、ブラントリーが入団する直前の2017年だ。

 ポストシーズンで14試合以上の連続安打を記録した選手は、見落としがなければ、以下のとおり。ブラントリーを除く11人は、このストリーク中かストリークが途切れた年に、ワールドシリーズで優勝している。

筆者作成
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 なお、今年のポストシーズンには出場していないが、昨シーズンは東京ヤクルト・スワローズでプレーしたアルシデス・エスコバー(ワシントン・ナショナルズ)も、ブラントリーと同じく、15試合連続安打を継続中だ。6年前のポストシーズンで、ディビジョン・シリーズ第2戦から優勝を決めたワールドシリーズ第5戦まで、ヒットを打ち続けた。以降のポストシーズン出場はなく、再び出場できるかどうかはわからないが、今シーズンは、7月に3年ぶりのメジャーリーグ復帰を果たすと、75試合で二塁打21本(と三塁打2本とホームラン4本)を打ち、打率.288と出塁率.340を記録した。そして、レギュラーシーズンが終わった直後に、ナショナルズから1年100万ドルの契約を得た。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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