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ペレスとゲレーロJr.がホームランを打ち、大谷と1本差と2本差に迫る。明日は大谷に並ぶ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)Sep 8, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月8日、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、それぞれ別の試合で――この表記の順に――ホームランを打った。ペレスはシーズン42本目、ゲレーロJr.は41本目だ。これにより、本塁打ランキングのトップにいる大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)との差は、1本と2本となった。

 この日、大谷は試合に出場せず。ナ・リーグのチームのホーム・ゲームだったため、DHがなく、代打にも起用されなかった(前日は代打で内野安打)。彼らに次ぐ4位のマーカス・シミエン(ブルージェイズ)は、シングル・ヒットを2本打ち、その1本目で2打点を挙げた。シーズン本塁打は、大谷と5本差の38本のままだ。

 ここ15日間(8月25日~9月8日)の4人のホームランは、以下のとおり。9月に入ってから、大谷のホームランは1本しかなく、各日終了時点における2位との差は、1日~4日が3本、5日~7日が2本、そして、8日は1本。徐々に縮まってきた。

筆者作成
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 ペレスがホームランを1本打っても、大谷も同じ日に1本打てば、その日が終わった時点で並ばれることはない。どの選手が1日に何本打ったとしても、大谷がその選手と同じ本数を打てば、差は縮まらない。ただ、エンジェルスは9月9日の試合がないのに対し、ロイヤルズとブルージェイズは試合を行う。大谷の本数は増えず、一気に追い抜かれる可能性もある。

 今シーズン、ペレスの1試合2本塁打は6度を数える。これは、大谷の2倍だ。後半戦に限ると、ペレスが3度、大谷はゼロとなる。ゲレーロJr.は、4月27日の1試合3本塁打を含め、マルチ本塁打が5度(後半戦は2度)。シミエンの1試合2本塁打は4度だが、そのうちの3度は後半戦だ。しかも、8月18日以降に3度記録している。ペレスは8月10日以降に3度だ。

 なお、9月8日までに、エンジェルスは140試合を終えている。ロイヤルズは139試合、ブルージェイズは138試合だ。ここから、エンジェルスが対戦する相手はすべてア・リーグのチームなので、アウェーの試合でもDHはある。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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