22歳のホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)は、今年のホームラン・ダービーで強烈な印象を残した。第2ラウンドは、優勝したピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)に敗れたものの、その前のラウンドで大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を下した。最初の22本も延長の6本も、後から打った大谷に追いつかれたが、1人3スウィングの再延長で、ソトはすべてスタンドまで弾き返した。日本におけるソトの知名度は――その人気はともかく――一気に跳ね上がったに違いない。

 さらに、オールスター・ゲームで2打席とも四球を選んだ後、後半戦のスタートから、ソトはダービーさながらの勢いで打ちまくっている。7月16日~19日の4試合で17打数10安打。そのうちの5本がホームランだ。二塁打も2本打っている。1試合目に5打数4安打、2本塁打を記録し、翌日の4打数0安打を挟み、3試合目と4試合目はともに4打数3安打。それぞれ、1本塁打と2本塁打だ。ESPNスタッツ&インフォは、オールスター・ブレイク直後の4試合でホームラン5本を含む10安打はホアン・ソトが史上初、とツイートしている。

 もっとも、これまでの成績を見れば、この猛打も決して驚きではない。19歳でデビューした2018年は116試合で22本のホームランを打ち、翌年は150試合で34本塁打。昨シーズンも、47試合で13本塁打を記録した。各シーズンのOPSは.923、.949、1.185だ。

 今シーズン前半の79試合で11本塁打とOPS.851も、悪い成績ではなく、出塁率は過去3シーズンと同様に.400以上ながら、ソトの水準からすると低かった。それが、後半戦のスタートとともに、本来の姿を取り戻したようにも思える。プル・ヒッティング一辺倒ではなく、逆方向にもホームランを打てるのが、ソトの特徴だ。

 MASNスポーツのマーク・ザッカーマンによると、ホームラン・ダービーでスウィングを修正できると思う、とソトは言っていたという。前半戦のホームランが少なめだったことに対するジョークなのだろうが、後半戦のここまでを見る限り、もしかすると本気でそう考えていたのかも、と思ってしまう。