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今年のオールスターに選ばれた選手の出身校。高校は大阪桐蔭高、大学は明治大が最多

宇根夏樹ベースボール・ライター
森友哉 SEP 29, 2013(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 今年のオールスター・ゲームのメンバーは、セ・リーグもパ・リーグも、その4分の1を同じ球団の選手が占める。阪神タイガースと埼玉西武ライオンズから、それぞれ8人が選ばれた。一方、最も少ないのは、北海道日本ハム・ファイターズだ。上沢直之近藤健介の2人しかいない。

 出身高校は、大阪桐蔭高の3人が最も多い。埼玉西武の中村剛也森友哉、東北楽天ゴールデンイーグルスの浅村栄斗だ。彼らの高校時代は重なっていないが、浅村も2018年まで埼玉西武でプレーしていた。出身者2人は3校だ。近藤と柳裕也(中日ドラゴンズ)は横浜高、源田壮亮(埼玉西武)と森下暢仁(広島東洋カープ)は大分商、山﨑康晃(横浜DeNAベイスターズ)と清水昇(東京ヤクルト・スワローズ)は帝京高の出身。1学年違いの近藤と柳は、バッテリーを組んでいた。

 出身大学は、明治大の4人が最多。島内宏明(東北楽天)、柳、佐野恵太(横浜DeNA)、森下のうち、柳と佐野は同学年で、森下はその3学年下だ。他に、出身者が3人以上の大学はない。また、社会人野球でプレーした選手のうち、トヨタ自動車の出身者は4人を数える。荻野貴司(千葉ロッテ・マリーンズ)、木下拓哉(中日)、源田、栗林良吏(広島東洋)がそうだ。

 なお、出身ということではないが、メジャーリーグでプレーしたことのある選手は8人いる。彼らのうち、田中将大(東北楽天)とゼラス・ウィーラー(読売ジャイアンツ)は、2月に「今年のNPBには、ヤンキースで田中将大とチームメイトだった選手が3人。田中の登板時によく打ったのは…」で書いたとおり、2014年にニューヨーク・ヤンキースでともにプレーした。2人とも、当時はメジャーリーグ1年目だった。彼らの前には、ブランドン・レアード(千葉ロッテ)も、2011年にヤンキースの選手としてメジャーデビューした。

 レオネス・マーティン(千葉ロッテ)とチアゴ・ビエイラ(読売)は、どちらも2017年にシアトル・マリナーズでプレーした。ビエイラの登板はメジャーデビューした8月14日しかなく(2018~19年にシカゴ・ホワイトソックスで22登板)、マーティンは前日と翌日の試合はスタメン出場ながら、この試合には出ていない。だが、7月20日と27日は、AAAの試合に揃って出場した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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