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今月のドジャースはここまで全勝。対照的に今月まだ0勝のチームも

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)May 8, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースは、4月30日にサヨナラ負けを喫した。その後は、一度も敗れていない。5月1日から8日まで、7連勝を記録している。

 3・4月(19勝13敗)の1試合平均が5.3得点と4.0失点、得失点差は+1.3だったのに対し、5月の7試合は――サンプル数としては少ないものの――6.4得点と1.7失点、得失点差は+4.7。しかも、4失点以上の試合はない。完封が1試合と、3失点、2失点、1失点が2試合ずつだ。

 シーズン勝率.667(26勝13敗)は、フィラデルフィア・フィリーズの勝率.684(26勝12敗)に次ぎ、ナ・リーグで2番目に高い。フィリーズは、4月30日から5月7日まで、こちらも7連勝を記録していたが、8日に今月初の黒星を喫した。

 一方、ドジャースとは対照的に、今月の白星が皆無のチームもある。シンシナティ・レッズは、4月30日から5月9日まで、8連敗中だ。4月29日を終えた時点の16勝13敗から、現在は16勝21敗となっている。

 こちらは、3・4月の1試合平均が4.9得点と4.2失点、得失点差は+0.7。5月の7試合は、1.9得点と5.3失点、得失点差は-3.4だ。

 敢えて、ドジャースとレッズの共通点を挙げるなら、大谷翔平エリー・デラクルーズだろうか。大谷は、11本塁打と9盗塁(ナ・リーグ2位と8位)。デラクルーズは、8本塁打と23盗塁(8位タイと1位)。ホームランと盗塁がどちらも8以上の選手は、ア・リーグを含め、この2人しかいない。

 ちなみに、どちらも7以上は、他に3人。CJ・エイブラムス(ワシントン・ナショナルズ)は、7本塁打と8盗塁。ウィリー・アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)とホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)は、7本塁打と7盗塁を記録している。

 ドジャースの連勝とレッズの連敗がどこまで続くかはわからないが、両チームは、ここから6試合ずつを行った後、5月16日~19日に、ドジャー・スタジアムで対戦する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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